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羽生結弦、がんばれ! 【連載】腹ふくるるわざ⑳

2021-12-01 05:30:22 | 【連載】腹ふくるるわざ

【連載】腹ふくるるわざ⑳

羽生結弦、がんばれ!

桑原玉樹(まちづくり家) 

 

 

北京五輪近づく

 北京冬季オリンピックが近づいてきた。来年2月4日からの開催日だから、あと2か月だ。
 このところ中国女子プロテニス選手の彭帥(ポン・シュアイ)の話題で持ちきりになった。彼女は中国の元副首相・政治局常務委員の張高麗から性的関係を強要されたと実名で告白する文章をブログに投稿した。

 文章は真偽不明で即座に削除されたが、インターネット上で内容が拡散。その後、彼女は消息不明となり、元女子プロテニス選手のクリス・エバートがSNS上で、#WhereIsPengShuai(彭帥はどこだ)というハッシュタグを使って情報提供を呼びかけた。さらに11月14日には女子テニス協会(WTA)も沈黙を破り、同協会のスティーブ・サイモン会長が深い懸念を示すに至った。
 一方、国際オリンピック委員会(IОC)は11月21日、トーマス・バッハ会長が彭帥と30分間にわたってテレビ電話で通話し、無事を確認したと発表した。しかし、真実は分からない。
 米英豪は、この事件のほかに、ウイグル、香港、南モンゴル、チベットの問題もあるので「外交的ボイコットを検討する」と表明している。日本はというと、岸田首相が11月19日に「日本は日本の立場で物事を考えていきたい」と言及するにとどまっている。

羽生結弦 出場なるか

 そんな最中、日本スケート連盟は同月27日、フィギュアスケートの全日本選手権(12月22~26日)のエントリーを公表した。その中に五輪2連覇の羽生結弦の名前が含まれており、ファンは歓喜しているそうだ。
 羽生は11月4日の練習中に転倒。「右足関節靭帯損傷」と診断され、NHK杯とロシア杯を欠場している。それでもロシア杯の会場には、出場していない羽生結弦が愛してやまない「プーさん」の絵も掲げられた。

▲プーさん大好きの羽生結弦

 

 ちなみに、男子フィギュアスケートの五輪出場3枠の選考は以下の順に決まる。
①全日本選手権の優勝者が1人目。
②全日本選手権2、3位。GPファイナル出場者の上位2名。国際スケート連盟(ISU)シーズン最高点の上位3名の中から2人目。
③最後に②で漏れた中から世界ランキングなどを総合的に判断して3人目を決める。
 だから、羽生が全日本で優勝すれば文句なしである。しかし、成績が悪かったり、出場しない場合に③の基準が適用されるかは微妙だ。

プーさんシャワー

 羽生結弦が「くまのプーさん」のぬいぐるみが大好きなことはファン周知の事実である。演技の後にはファンから大量のプーさんが投げ込まれる。「プーさんシャワー」というらしい。中国でも羽生結弦は大人気。日中の女性ファンは「プーさんシャワー」で声援を送りたいだろう。

▲プーさんシャワー

 

 一方、中国の国家主席、習近平はネット界では「プーさん」と呼ばれている。容貌が似ているからだ。国家主席に就任した2013年ころからこの言い方がネット界で広まったらしい。
 しかし、反政府の象徴にもなったので、ご本人はお気に召さないようだ。すぐに国家主席の地位と個人の尊厳を脅かすということで、中国当局の検閲・規制の対象になった。実写版映画『くまのプーさん』も中国では公開されなかったくらいである。
 それにもめげずにプーさんを投稿する人が中国では続いているとのことだ。北京五輪では羽生結弦の演技だけでなく、その後にリンク一面に投げ込まれる「プーさんシャワー」も見てみたい。
 2019年の全日本選手権では、リンク内に花束やプレゼントを投げ込む行為が禁止されてしまった。片づけるのに時間がかかり、次の演技者に影響するからとか、花弁やぬいぐるみの毛がスケーティングに影響するからというのが理由らしい。
 北京五輪でもプーさんのぬいぐるみは、持ち込み禁止やリンクへの投げ込み禁止になるのだろうか? それともリンクにプーさんが投げ込まれた途端にTV映像が遮断されて真っ暗になるのだろうか? 世界中のTVが突然真っ暗になったら、これも面白い。
 ところで、このブログは中国でも読むことができるのだろうか? 私の記事がもとでブログが遮断されたら、ブログ編集人や中国の読者に申し訳ないが……。

 

▲プーさんと「ティガー」(2013年の米中首脳会談)

▲ロバのイーヨーと渋々の握手をするプーさん(2014年に開催されたAPECで)

▲オープンカーのプーさん(2015年の軍事パレード、最も検閲を受けた写真)

▲台湾で販売されたフィギュア(590台湾元=約2300円)

 

 

【桑原玉樹(くわはら たまき)さんのプロフィール】

昭和21(1946)年、熊本県生まれ。父親の転勤に伴って小学校7校、中学校3校を転々。東京大学工学部都市工学科卒業。日本住宅公団(現(独)UR都市機構)入社、都市開発やニュータウン開発に携わり、途中2年間JICA専門家としてマレーシアのクランバレー計画事務局に派遣される。関西学研都市事業本部長を最後に公団を退職後、㈱千葉ニュータウンセンターに。常務取締役・専務取締役・熱事業本部長などを歴任し、平成24(2012)年に退職。現在、印西市まちづくりファンド運営委員、社会福祉法人皐仁会評議員。


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