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マーララーゴ別荘の家宅捜査 【連載】アンディ・チャンのAC通信

2022-08-14 05:30:48 | アンディ・チャンのAC通信
【連載】アンディ・チャンのAC通信

マーララーゴ別荘の家宅捜査

No.905(2022/08/12)
 

 

 

 月曜日8日に起きた、FBI のトランプのフロリダにあるマーララーゴ別荘の家宅捜査事件は共和党議員けでなく、一部の民主党員や大半の国民の大きな反感を買って、捜査令状にサインしたガーランド司法長官とレイ FBI 長官が厳しい批判に晒されている。

 マーララーゴ捜査の目的はガーランドが署名した捜査令状の内容が公開されていないので、FBI はどんな資料を探しているのかが不明だった。今日までにわかったことは司法省、FBI はトランプがホワイトハウスから持ち出した機密資料を保持していた疑いであると言う。後述するがこの疑いは左翼メディアの報道でその後少しづつ変わっていく。

 機密資料を押収するだけなら FBI が30人の武装人員を使ってマーララーゴに入る必要はない。しかも FBI は別荘の人々や、トランプの法律顧問をみんな屋外に追い出して捜査した上に監視カメラをストップするように要求した。そのようにして9時間も密室捜査を続け、メラニア夫人の衣裳室や金庫をこじ開けて捜査したのは、明らかな越権行為である。つまり今回の捜査は2024年のトランプ再選を阻止するため「中立であるべき司法省とFBIが」Deep State民主党を助ける「法を政治闘争の武器にした違法」である。

 30人もの武装警察を動員した家宅捜査で FBI は何を探していたのか? 捜査令状をみれば FBI が何を探しているのかわかるはずである。捜査令状を公開しなかったので批判が相次いだ挙句、木曜日の記者会見でガーランド司法長官は彼が令状にサインしたことを認め、マーララーゴの捜査にサインしたフロリダ法院のラインハルト裁判官に捜査令状の内容公開を求めた。ガーランド氏が令状にサインしたなら彼が公開すべきなのにラインハルト氏に公開を求めたのは明らかな責任回避であると言える。

 ラインハルト氏は令状の公開はトランプ氏の同意が必要であると答えた。トランプは「私は捜査に全面的に協力してきた。令状の公開にも協力する」と述べた。明らかに司法長官は責任を回避したがっている、ラインハルト氏も責任の蹴り回しをしている。

 FBIの大規模捜査の理由はなにか、何を探しているのか、捜査令状を書くための証拠は何だったのか。この記事を書いている金曜日までに分かったことをできるだけわかりやすく書いてみる。
 トランプがホワイトハウスを去った時に多くの資料をマーララーゴに移送した。それで国家資料保全局(National Archives Record Administration)の David Ferriero 局長(今年4月に引退)がトランプに資料の返還を求めたので、トランプは今年2月に15箱の資料をアーカイブに返還したが一部の資料はまだ返していなかった。するとFerriero氏はトランプが返還していない資料があると国会監察委員会(HouseOversight Committee)に報告したのである。

 明らかに Ferriero氏は反トランプだから機密資料を隠している疑いを報告したのである。過去にヒラリーが大量に機密資料を保存してしかも中国のハッカーに盗まれた時は報告していないし、ハンター・バイデンがのパソコンにも機密資料があったのは誰でも知っていることだが、Ferrerioは報告していない。それはともかくガーランド司法長官はこの報告を理由にトランプの別荘を捜査する令状にサインしたのであるとされる。

 それでは今回のマーララーゴ別荘の家宅捜査でどんな機密を捜査し押収したかが問題になる。トランプはNARAの返還要求を受けたあと、今年2月に15箱の資料を返還したが、一部はまだ別荘に残っていた。NARAの人員はトランプの別荘に資料を保存するのは安全に疑問があると言ったので、トランプ側は別荘の資料庫に新たに2つの鍵をつけたと言う。

 今回の家宅捜査では資料庫の新しくつけた2つの鍵を壊して12箱の資料を押収したと言う。しかし令状に書いていった捜査の目的が機密資料を探すことならどうしてメラニア夫人の衣裳室やトランプの金庫(中は空だったそうである)までこじ開けて捜査したのは明らかに行き過ぎである。しかも FBI の人員は別荘の人々を外に追い出して延々9時間も密室捜査を続けたのである。

 トランプは捜査令状をもらっているので司法省が何を探していたか分かっている。しかし家宅捜査で司法省が押収した資料は令状に明記した資料の他、例えば噂に上がっている Jan6 事件の資料をトランプ降ろしに使うことはできないと言われている。トランプが核機密に関する資料を隠し持っていたと言う報道もあったが、トランプはこれを一笑に付した。

 今朝のワシントン・タイムス最新情報によると FBI は11セットの機密資料を押収したそうである。この事件はこれからも新しいニュースが出るに違いないが、要するに民主党と司法省、FBI が違法に結託してトランプの再選を阻もうとしているのである。

 ここまで書いていたら新しいニュースが入って来た。The Hillの報道によると、トランプのマーララーゴ別荘の家宅捜査令状には「スパイ活動法違反の可能性及びその他(Possible violations of the Espionage Act and other laws)」が捜査の目的だと書いてあった。2時間前の最新情報だが、この令状には証人や証拠の陳述が欠けているように思われるので、今日から新争論の大発展になるのは間違いないだろう。

 

 
【アンディ・チャン(Andy Chang、台湾名=張継昭)さんのプロフィール】 1934年生まれ。第2次大戦後に台湾からアメリカに留学し帰化した。現在、カリフォルニア在住。アメリカと台湾の時事ニュース中心に独自の視点で分析してネット配信している。AC通信は週刊のメルマガで、使用言語は日本語だが、本ブログでは日本のメディアでよく使われている用語に統一することにした

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