トゥー博士の山荘にコヨーテが
ロッキー山脈に徘徊する危険な動物たち
「デビー・トゥーからコヨーテの写真が送られてきました。ロッキー山脈の高度3000メートルにある森の中で撮ったもの。近くには私たちが建てたサマーハウスがあるので、ケネスとデビーは注意を怠りません。コヨーテは人間も襲うからです」
つい先日、アンソニー・トゥー博士からのそんなメールが届きました。デビーとはトゥー博士の長男、ケネスさんの奥様です。というわけで、トゥー博士のメールにコヨーテの写真が添付されていました。
▲山荘近くに現れたコヨーテ
▲コヨーテは人間の残飯や果物を漁る
「野生の犬」とも呼ばれるコヨーテはイヌ科イヌ属。オオカミより小型で平均体重14kg程度です。普段はネズミやウサギ、プレーリードッグなどを捕獲して食べたり、人間の残飯や果物を漁ることも。
しかし、トゥー博士が記しているように、人間と接する地域では家畜やペット、そして人を襲うこともあります。2009年10月、19歳のカナダ人女性シンガソングライターがコヨーテ2匹に襲われ死亡するという痛ましい事件が起きました。
また昨年8月、米マサチューセッツ州のケープコッド国立海浜公園にある海岸で幼児が襲われています。幸い命に別状はなかったものの、狂犬病にかかることもあるそうです。
コヨーテが出没したというトゥー博士所有の38エーカーの土地(コロラド州)の三分の二が森で、残りが草原だそうです。そういえば、博士から昨年10月に送られてきたメールにも、こんなことが書かれていました。
▲のっしのっしと歩く熊
「森の方はあまり入りません。熊やマウンテン・ライオン(ピューマ)が怖いのです。森の中に家を建てたので平地と同じように住めます。私はこの別荘で3回泊まりました。コロラドの森の別荘に遊びに来た野生の犬Coyoteで人を襲います」
トゥー博士の友人で、このブログにもたびたび登場する安福達雄さんも数年前にこの山荘をトゥー博士の案内で訪れたとき、身を守るために武装していたとか。うーん、いかにもアメリカですね。
▲▼シカ科シカ属に分類されるエルク(アメリカアカシカ)も
▲マウンテン・ライオン(ピューマ)も出没
▲▼冬になると雪に覆われるトゥー博士所有の山荘
▲車も雪に埋まったまま
▲山荘に忍び寄るボブキャット(山猫)
▲まだ数回しか山荘を訪れたことがないというトゥー博士
▲広大な土地にたたずむ山荘