白井健康元気村

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健康長寿は口のケアで決まる! 顎咬合学会の黒岩理事長が講演

2022-09-18 09:31:45 | 健康講座

健康長寿は口のケアで決まる!

顎咬合学会の黒岩理事長が講演

 

 

▲ユーモア交えて語り掛ける黒岩教授


「長寿になると、人生が二倍楽しめる。そんな皆さんのいい人生を若い人たちの手本として見せてもらいたい」
 9月17日に白井市文化会館中ホールで開催された白井健康元気村主催の健康教室で元気よく語りかけたのが、講師を務めた松本歯科大学の黒岩昭弘教授です。
 この日のテーマは「いつまでも健康でいられるお口のお話」。健康長寿になるには、なんといっても口のケアが大切です。「あなたのお口ケアは大丈夫?」という問いかけから健康教室が始まりました。
 日本顎咬合学会の理事長でもある黒岩教授が力説したのは、コミュニケーションと目的意識が健康長寿の秘訣だということです。本当に困っているときに親身になって話を聞いてくれる医師、一緒に楽しくおしゃべりしながらの食事、目的のある散歩といったことを、いくつかの実例を挙げながら黒岩教授は話をすすめます。
「リンゴの色が黒く見えたり、ニオイがチーズみたいだったり、噛んで食べても味がしない。これだけでもどこが悪いかわかるはず。しかし、テレビを観ながら一人で食事をすると、どこがヘンなのか気づかない。『これ、美味しいわね』と楽しくおしゃべりしながら食事すると、自分の健康状態も自ずと分かります」
 齢を取ると、どうしても柔らかいものを食べがち。
「とくに差し歯の人なんか、硬いものを避けたがる。じゃあ、豆腐だけならいいのか。そうではない。スルメよりも怖いものがある。レタス、トマトやナスの皮、ワカメといった薄い食べ物です。気をつけないと、力の加減がわからないので、歯にダメージを与えてしまいがちです」
 だから、出来るだけ厚みのある食べ物のほうがいいのだそうです。
「主食を柔らかいものにすると、深刻な咽(むせ)の原因にもなる。咀嚼機能が低下して、ますます噛まなくなって筋力も落ちてしまう」
 では、どうすればよいのか。食事のときに、黒岩教授はそこそこの硬さのものを30回噛むことを提唱します。すると、唾液が出やすくなって、食べ物を咀嚼しやすくなるそうです。朝昼晩の一日三度の食事前にコップ一杯の水を飲むこと。唾液が出やすくなるとか。
「それになるべく会話をすることも大切です。とくに男性は定年退職すると、あまり人としゃべらなくなる。どうしても喉の筋肉が弱くなるので、食べ物を呑み込みにくくなってしまう。たまにはカラオケで歌うのもいいでしょう」。
 定年退職後の男性が陥りやすい罠が、甘いものの食べ過ぎです。それが「大人の虫歯」をつくる原因になるのだそうです。家でごろごろしていると、暇なので煎餅や甘いものを食べてしまう。たまに散歩して汗をかくと、スポーツドリンクを飲む。
「皆さん、スポーツドリンクが体にいいと思っている。しかし、糖分が多く含まれていることを忘れないでください。羊羹のような甘いものやスポーツドリンクのとりすぎで、急激に虫歯になってしまうことが少なくありません。虫歯は子供だけのものではないのです。『大人の虫歯』にも十分注意してください」
 黒岩教授は歯磨きの仕方にもアドバイスしてくれました。「右利きの人は右側から、左利きの人は左から磨く」と歯の汚れが落ちやすいとか。さっそく実行しましょう。ユーモアを交えながらも熱のこもった講演だったので、2時間はあっという間に過ぎました。


▲▼熱気溢れる会場

 

 

黒岩昭弘氏のプロフィール
松本歯科大学教授、日本顎咬合学会理事長

【略歴】
2003年~現在 日本補綴歯科学会代議員
2015年~現在 明海大学客員教授
2016年~現在 松本歯科大学理工学講座教授
2019年~現在 日本歯科医学会学術講演委員会委員、日本顎咬合学会理事長
2020年~現在 日本歯科医学会予備評議員、日本歯科理工学会常任理事、日本歯科専門医機構委員
2021年~現在 日本歯科医師会保険検討委員会委員、日本歯科医学連合副委員長、日本歯科医学会評議員
2022年~現在 日本歯科専門医機構共通研修評価認定証委員会委員


  


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