昨日19日、ウイスコンシン州のキノシャ市(KInosha、WS)で行われた裁判で、検察が殺人罪のその他の5件で起訴した18歳のKyle Rittenhouse(リッテンハウス)は、12人の陪審員4日の審議と討論の結果、5件全てに無罪判決を下した。
この案件は元々殺人事件ではなく左翼対右翼、バイデン対トランプで、サヨク側がでっち上げた事件である。12人の陪審員が無罪判決を下したあと、バイデン大統領は「陪審員の無罪判決では仕方がない」と述べたが、ニューヨークのクオモ元州知事とデブラジオ市長は判決に失望と不満を述べた。ハリス副大統領も判決に不満を表明した。
この案件で約2週間の間キノシャ市の法廷前でリッテンハウス有罪を叫んでいた左翼グループは無罪判決で完全に失望し解散した。ニュース報道のあと、午後から夜にかけて裁判が行われたキノシャ市、ブルックリン、シカゴ、サンフランシスコ、オレゴン州ポートランドなどで数百人の左翼グループの抗議デモが起きたが、ポートランドで商店や車のガラスを割った事件の他は暴動にならなかった。
裁判の経過はテレビで見ることができるので検察側の起訴理由が一つ一つ否定された経過は多くの人が知っていた。だがしかし、この案件はもともとバイデンとトランプの選挙弁論で、バイデンがリッテンハウス少年(当時17歳)を白人至上主義者と誹謗したこと、そして選挙運動でリッテンハウスが鉄砲を持っている写真を使って白人至上主義者を攻撃したことからエスカレートしたのである。CNNやMSNBCのキャスターが事実でない嘘を報道し続け、判決の前から有罪を宣伝していたのである。
事件の起こりは2020年8月25日にキノシャ市で警察がある黒人を射殺したことでBLMとAntifaのグループが暴動を起こし、暴動に反対する極右団体に加わっていたリッテンハウスが暴徒に追われ、攻撃されて自衛のため3人の攻撃者に銃を発射し、一人が負傷、2人が死亡した事件である。多くの黒人は今でも黒人が殺されたと思っているが実際には3人とも白人であった。腕に負傷した白人は、路上に押し倒されたリッテンハウスに彼が拳銃を突きつけたからリッテンハウスが発砲したと証言した。検察側の証人が被告の正当防衛を証言したのである。このほか検察のあげた有罪証拠は皆否定された。
事件がエスカレートしたのは事件が発生した1ヶ月後、9月30日のバイデンとトランプの選挙弁論会でバイデンがトランプを「白人至上主義者を擁護している」と攻撃し、トランプが証拠を出せ、極右翼団体の名前を言えと言った時にバイデンがProud Boysの名前をあげ、リッテンハウスがこのグループであると言ったのである。しかもその後の選挙宣伝ツイッターでリッテンハウスが鉄砲を持った写真をトランプ支持者として使ったのである。
バイデンは黒人票を得るためトランプは白人至上主義者だと決めつけた。バイデンが当選したあと、検察はリッテンハウスを白人至上主義者で暴力団隊の一因と見做して訴訟を起こしたのだった。しかしリッテンハウスがProud Boysの一員である証拠はないし、Proud Boysが暴力組織である証拠もない。検察は事件当時のビデオや証言を多く集めており、彼を起訴する理由は薄弱だったと知っていた。おまけに裁判の途中で検察が被告に有利なビデオを隠して提出しなかった違法行為も暴露された。つまり検察側の起訴理由はでっち上げだったのだ。
バイデンが黒人を擁護し白人至上主義者を攻撃した過去があるから、今回の無罪判決でも多くの黒人たちがリッテンハウスは白人至上主義者だと思い、法廷が白人側に立っているから無罪だったと信じている。そして判決が降りたあとでもCNNやMSNBCなどの左翼メディアは判決に不満、法廷は白人の味方、裁判官も白人の味方だと思っているのは黒人やサヨクに洗脳された若者たちである。
ところがSchroeder裁判官は民主党員である。しかも彼は判決を下さず12人の陪審員に任せた。陪審員が4日かけて討論し、全員一致で無罪判決を下したのである。だからメディアやサヨクが法廷や裁判官は白人の味方だというわけにいかない。左翼側は陪審員が判決不能(Hung Jury)と発表したら上告するつもりだった。しかし12人の陪審員が全員一致で無罪判決を出したので上告できなくなった。
それでもサヨク、民主党、メディア、Antifaなどは街頭の抗議デモの他にフェイスブック、ツイッターなどで法廷は白人至上主義だと言い立てている。今日のフェイスブック、ツイッターでは99%が法廷は白人至の味方だ、判決不公平だなどと書き、裁判が公平と書いたメールはない。フェイスブック、ツイッターなどが左翼の言論発表しか扱わない証拠である。
無罪判決で左翼が完全に敗北したあと被告側はどうするか。被告は無罪だからこれまで彼を批判、攻撃したCNN 、MSNBCなどを名誉毀損で告訴するだろう。バイデンが彼を白人至上主義者だとツイッターで宣伝したことでも告訴することができる。昨日の判決の後バイデンが「陪審員の判決なら仕方がない」と述べて「判決に同意」を表明したのは彼が告訴されないよう予防線を張ったと見るべきである。
Alan Dershowitz名誉教授はリッテンハウスにはバイデンや多くの批判者を告訴する権利があり、告訴すべきだと述べた。左翼対右翼のドラマは第三幕に入ったところだ。