今日は、2018年11月16~18日に開催された「2018東京インターナショナルオーディオショウ」のレポートです!
スピーカー大好きなカノン5Dなので、
レポートは、スピーカー中心です!!
世界各国から、最高級機が集まるイベントでして、まさに百花繚乱!
その興奮が伝わるよう、頑張ってレポートします!
では、さっそく行ってみましょう。
Focal 「Grande Utopia EM」
「Grande Utopia EM」は、フランス、Focal社の超弩級フラッグシップ機。
大口径ウーハーは、励磁型。フォーカル担当者によると、磁力の強さを変えての低域調整が可能で、狭い部屋の場合には、磁力を強め低域を引き締めることができるそうです。
空間をゆする低音、リジッドな打撃音はもちろん、超大型機とは思えない繊細さも併せ持つ良さを感じました。
Estelon 「YB」
北欧エストニアのEstelon社のスピーカー。 大理石ベースの複合素材キャビネットが目を引きます。
音は温もりのあるボーカルが心地よかったです。画像では無機質に見えたエンクロージャーも、優美さを秘めた曲線に感じました。
FYNE AUDIO「F1.10」
イギリスのスコットランドから、日本初上陸となるFYNE AUDIO社。
元タンノイの技術者が手掛けたというスピーカーは、同軸ユニットが特徴。
ペア10万円以下の入門機でも十分な低音力感があり、風圧を感じるバスドラムが印象的でした。高域は優しく癖のない感じでしょうか。写真のフラッグシップ機「F1.10」は、ハイエンドらしい純度の高い再生音が見事でした。
マジコ「M3」
マジコ「A3」
ハイエンドスピーカーの定番たる地位を築いた、アメリカのマジコ。
そのハイエンドモデル「M3」と、
1セット130万円という現実的な価格で話題の「A3」を聴くことができました。
「M3」は、情報量に満ちた軽やかな音が印象的。一方で「A3」は、力感に満ちた低音といった印象でした。エンクロージュア強度が極めて高い両モデルは、クラシックの低音楽器が重なり合う楽曲でも、素晴らしい透明感で聴かせてくれました。
PIEGA「Master Line Source 3」
スイスのスピーカーブランド、PIEGA。
昨年の「Master Line Source 2(写真左端)」を一回り小さくした「3」を展示。
リボン型ドライバーから前後に音を放射するコンセプトも踏襲されています。
透明感と温かみを両立したサウンドで、普及価格帯から一貫したポリシーを感じ好印象でした。もちろん、ハイエンドモデルらしいテクスチャーの細やかな表現が素晴らしかったです。
タンノイ「ウェストミンスターロイヤル/GR」「オートグラフミニ/GR」
英国の老舗ブランド、タンノイ。
圧倒的な存在感で、プレステージシリーズの頂点に君臨する「ウェストミンスターロイヤル/GR」。名機オートグラフの構造を引き継ぐ、ホーン型スピーカー。
耳にしたのは『穏やかなタンノイ』というイメージとは違う、炸裂する金管の咆哮、並び立つ低弦の圧巻の響き。これは一度体験してみて頂きたいものです。(より壁に近づけると、穏やかなバランスになるのかも。)
もう一つの驚きは、「オートグラフミニ/GR」。
チューバの分厚い低音、コントラバスの溢れる量感。10cm同軸2way構成とは思えない音に圧倒されました。クラシック好きだけでなく、小型スピーカーを考えるなら聴いてほしい逸品です。
Bayz Audio「Courante」
突如現れたハンガリーの「Bayz Audio」。中高域を広い面積から放射する独自のユニットが特徴。サーキット型のウーハーエンクロージュアは、カーボンファイバー製。
無指向性の音場感の良さだけでなく、しっかりとした音像(音としての存在感)も感じられました。今後の展開に期待です。
ソナス・ファベール「AMATI Tradition」
イタリアのソナス・ファベール。創業者フランコセレブリンが去った今は、極めて現代的なスピーカーを次々と開発し注目を集めています。
聴けたのは「HOMAGE Tradition」シリーズのトップモデル「AMATI Tradition」。
豊かに響く弦楽は、他では代えがたいものを感じました。情報量こそハイエンドモデルですが、ゆったりとした雰囲気に浸れるスピーカーだと感じました。
参考出品の「Electa Amator III」は、より伝統的なソナス・ファベールの魅力でもある「皮」と「無垢木材」を全面に押し出したモデル。 完成披露が楽しみですね。
VIVID Audio「Kaya 90」
B&Wの「オリジナルノーチラス」を誕生させたローレンス・ディッキーが設計を務める、VIVID Audio。
ハイエンド価格帯の「GIYA」シリーズの弟分にあたる「Kaya」シリーズの登場です。
エンクロージュア内部にあるチューブ状の構造で消音する機構は、GIYAシリーズと同じ設計思想となっています。
柔らかさを感じる本体デザインとは裏腹に、その音はまさに鮮烈。 弾け飛ぶシンバル、深く沈むドラムは、独自のエンクロージュアとユニットの優秀さゆえでしょう。
キソアコースティック「HB-N1」
小型ハイエンドスピーカーの先駆け的な存在ともいえるキソアコースティックは、日本のスピーカーブランド。
ギターを模した構造で、積極的に本体を響かす設計思想が特徴。新発売の「HB-N1」は、より身近な価格帯を狙った意欲作。
個性派スピーカーではありますが、しばらく聴いていると耳なじみが良く、コットンの肌着のような体を包み込む音を堪能する頃ができました。
フォステクス「FE-NSシリーズ」
限定ユニット「Sol」シリーズの、レギュラー版を発表。
音はゆっくり聞けませんでしたが、EΣシリーズと併せてのラインナップとなるとのこと。
YGアコースティック「Sonja2.2」
アメリカのハイエンドスピーカーブランド「YGアコースティック」。
徹底的に理詰めで作られた本体&ネットワークに加え、アルミ切削で作られ驚異的な強度を誇る振動板など、他とは一線を画すモノづくりが特徴。
噂には聞いていましたが、圧巻のサウンドでした! 中高域の情報量、SNの良さは勿論、ローエンドを意識させないほど伸びたソリッドな低音が印象的。 特性の良さを音に結実出来ていて、代え難いものを感じました。
TAD「TAD-E1TX」
TADは、新 “Evolutionシリーズ”のスピーカーとアンプを展示。
好評という「ME1」の大型化モデルで、ウーハーを2発搭載した3way機。
定在波や回折効果を考慮したエンクロージュア設計の説明がありました。
E1の後継機となる本機は、全域でスキのないエネルギッシュな音が印象的。その中に光る心地よい音色は、ME1譲りの魅力あるものでした。
フランコ・セレブリン「LIGNEA(リネア)」
イタリアのフランコ・セレブリンは、従来の2機種よりも小型の「リネア」を発表。
バイオリンを彷彿させる美しいフロントバッフルは、現物をみると一層魅力的に感じました。
明るく朗らかなサウンドは、兄の「アッコルド」譲り。ブックシェルフ型でなく、スタンドまで一体となったデザインも含めて、所有欲を掻き立ててくれます!
以上、たくさんのスピーカーを聴くことができました!
今後、全国のオーディオショップで聴けるようになると思うので、気になった方はぜひ機会を見つけて聴きに行ってみてください♪
スピーカー大好きなカノン5Dなので、
レポートは、スピーカー中心です!!
世界各国から、最高級機が集まるイベントでして、まさに百花繚乱!
その興奮が伝わるよう、頑張ってレポートします!
では、さっそく行ってみましょう。
Focal 「Grande Utopia EM」
「Grande Utopia EM」は、フランス、Focal社の超弩級フラッグシップ機。
大口径ウーハーは、励磁型。フォーカル担当者によると、磁力の強さを変えての低域調整が可能で、狭い部屋の場合には、磁力を強め低域を引き締めることができるそうです。
空間をゆする低音、リジッドな打撃音はもちろん、超大型機とは思えない繊細さも併せ持つ良さを感じました。
Estelon 「YB」
北欧エストニアのEstelon社のスピーカー。 大理石ベースの複合素材キャビネットが目を引きます。
音は温もりのあるボーカルが心地よかったです。画像では無機質に見えたエンクロージャーも、優美さを秘めた曲線に感じました。
FYNE AUDIO「F1.10」
イギリスのスコットランドから、日本初上陸となるFYNE AUDIO社。
元タンノイの技術者が手掛けたというスピーカーは、同軸ユニットが特徴。
ペア10万円以下の入門機でも十分な低音力感があり、風圧を感じるバスドラムが印象的でした。高域は優しく癖のない感じでしょうか。写真のフラッグシップ機「F1.10」は、ハイエンドらしい純度の高い再生音が見事でした。
マジコ「M3」
マジコ「A3」
ハイエンドスピーカーの定番たる地位を築いた、アメリカのマジコ。
そのハイエンドモデル「M3」と、
1セット130万円という現実的な価格で話題の「A3」を聴くことができました。
「M3」は、情報量に満ちた軽やかな音が印象的。一方で「A3」は、力感に満ちた低音といった印象でした。エンクロージュア強度が極めて高い両モデルは、クラシックの低音楽器が重なり合う楽曲でも、素晴らしい透明感で聴かせてくれました。
PIEGA「Master Line Source 3」
スイスのスピーカーブランド、PIEGA。
昨年の「Master Line Source 2(写真左端)」を一回り小さくした「3」を展示。
リボン型ドライバーから前後に音を放射するコンセプトも踏襲されています。
透明感と温かみを両立したサウンドで、普及価格帯から一貫したポリシーを感じ好印象でした。もちろん、ハイエンドモデルらしいテクスチャーの細やかな表現が素晴らしかったです。
タンノイ「ウェストミンスターロイヤル/GR」「オートグラフミニ/GR」
英国の老舗ブランド、タンノイ。
圧倒的な存在感で、プレステージシリーズの頂点に君臨する「ウェストミンスターロイヤル/GR」。名機オートグラフの構造を引き継ぐ、ホーン型スピーカー。
耳にしたのは『穏やかなタンノイ』というイメージとは違う、炸裂する金管の咆哮、並び立つ低弦の圧巻の響き。これは一度体験してみて頂きたいものです。(より壁に近づけると、穏やかなバランスになるのかも。)
もう一つの驚きは、「オートグラフミニ/GR」。
チューバの分厚い低音、コントラバスの溢れる量感。10cm同軸2way構成とは思えない音に圧倒されました。クラシック好きだけでなく、小型スピーカーを考えるなら聴いてほしい逸品です。
Bayz Audio「Courante」
突如現れたハンガリーの「Bayz Audio」。中高域を広い面積から放射する独自のユニットが特徴。サーキット型のウーハーエンクロージュアは、カーボンファイバー製。
無指向性の音場感の良さだけでなく、しっかりとした音像(音としての存在感)も感じられました。今後の展開に期待です。
ソナス・ファベール「AMATI Tradition」
イタリアのソナス・ファベール。創業者フランコセレブリンが去った今は、極めて現代的なスピーカーを次々と開発し注目を集めています。
聴けたのは「HOMAGE Tradition」シリーズのトップモデル「AMATI Tradition」。
豊かに響く弦楽は、他では代えがたいものを感じました。情報量こそハイエンドモデルですが、ゆったりとした雰囲気に浸れるスピーカーだと感じました。
参考出品の「Electa Amator III」は、より伝統的なソナス・ファベールの魅力でもある「皮」と「無垢木材」を全面に押し出したモデル。 完成披露が楽しみですね。
VIVID Audio「Kaya 90」
B&Wの「オリジナルノーチラス」を誕生させたローレンス・ディッキーが設計を務める、VIVID Audio。
ハイエンド価格帯の「GIYA」シリーズの弟分にあたる「Kaya」シリーズの登場です。
エンクロージュア内部にあるチューブ状の構造で消音する機構は、GIYAシリーズと同じ設計思想となっています。
柔らかさを感じる本体デザインとは裏腹に、その音はまさに鮮烈。 弾け飛ぶシンバル、深く沈むドラムは、独自のエンクロージュアとユニットの優秀さゆえでしょう。
キソアコースティック「HB-N1」
小型ハイエンドスピーカーの先駆け的な存在ともいえるキソアコースティックは、日本のスピーカーブランド。
ギターを模した構造で、積極的に本体を響かす設計思想が特徴。新発売の「HB-N1」は、より身近な価格帯を狙った意欲作。
個性派スピーカーではありますが、しばらく聴いていると耳なじみが良く、コットンの肌着のような体を包み込む音を堪能する頃ができました。
フォステクス「FE-NSシリーズ」
限定ユニット「Sol」シリーズの、レギュラー版を発表。
音はゆっくり聞けませんでしたが、EΣシリーズと併せてのラインナップとなるとのこと。
YGアコースティック「Sonja2.2」
アメリカのハイエンドスピーカーブランド「YGアコースティック」。
徹底的に理詰めで作られた本体&ネットワークに加え、アルミ切削で作られ驚異的な強度を誇る振動板など、他とは一線を画すモノづくりが特徴。
噂には聞いていましたが、圧巻のサウンドでした! 中高域の情報量、SNの良さは勿論、ローエンドを意識させないほど伸びたソリッドな低音が印象的。 特性の良さを音に結実出来ていて、代え難いものを感じました。
TAD「TAD-E1TX」
TADは、新 “Evolutionシリーズ”のスピーカーとアンプを展示。
好評という「ME1」の大型化モデルで、ウーハーを2発搭載した3way機。
定在波や回折効果を考慮したエンクロージュア設計の説明がありました。
E1の後継機となる本機は、全域でスキのないエネルギッシュな音が印象的。その中に光る心地よい音色は、ME1譲りの魅力あるものでした。
フランコ・セレブリン「LIGNEA(リネア)」
イタリアのフランコ・セレブリンは、従来の2機種よりも小型の「リネア」を発表。
バイオリンを彷彿させる美しいフロントバッフルは、現物をみると一層魅力的に感じました。
明るく朗らかなサウンドは、兄の「アッコルド」譲り。ブックシェルフ型でなく、スタンドまで一体となったデザインも含めて、所有欲を掻き立ててくれます!
以上、たくさんのスピーカーを聴くことができました!
今後、全国のオーディオショップで聴けるようになると思うので、気になった方はぜひ機会を見つけて聴きに行ってみてください♪
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