先日、「HMラボ秋葉原」に行ってきました。
ラジオ技術誌の連載「新・電気音響再生論」の著者の宮原先生が、
工房兼リスニングルームとして秋葉原に立ち上げたのが「HMラボ秋葉原」です。
連載を読んでいる人は分かると思いますが、
この「新・電気音響再生論」は、測定や回路理論からオーディオに切り込んでいく他連載とはかなり異色を放っていて、
再生音の評価も「胸に何センチ染み込むか」「胸キュン」「ゾクッとする凄み」「深々と漂う感じ」「ブーン」などなどと、一見不可解な言葉が多数並んでいて、私のような凡人では理解に苦しむ事も。。。。
これはぜひお伺いして、直接お話を伺わなければ!と思っていたところ、
秋葉原にHMラボOPENの知らせ。
んで、行ってきました。(前置き長くて済みませんw)
秋葉原を北に進み、電気街の気配が薄まったところに、
ファミリーマートがあります。あ、反対側はマックです。はい。
その脇奥にあるエレベーターに乗り、10Fに上がり、
いかにも怪しい(すみません)マンション風の一室が「HMラボ秋葉原」です。
HMラボと書いてあった1006号室の扉を開くと、
広々とした空間から宮原先生が出迎えてくださいました。
早速、持ってきたCDを聞かせていただくと、
普通のオーディオとは一味二味異なる、
(良い意味で)霞っぽいような、深い情感のある音でした。
SP中央に小さなコピーの水墨画が飾ってあるのですが、
まさしく水墨画のような、飾り気がなく穏やかが基調の中に、緻密さと無限の情感を秘めたような音です。
ちなみに、帯域バランスは良好。サ行も十分に優しかったです。
さて、いろいろとお話を聞いていると、
従来の音響工学や電気電子といった考え方でなく、、「心理物理学」といった考え方に則って研究を進められているとのこと。
これまでの音響理論は「特性がこうだから→音が良い」だったのを、
心理物理学では「音が良い→どういう特性なのだろう?」という論理展開にするといった感じ。
実際に、ここで話をしていると、現在では(所謂)理論的な証明ができていなかったり、オーディオ界でも初耳な事がボンボン飛び出してきますw
「教えてもらった理論は、一度まず棚に上げて、耳で聴いて良いか決めよう」という宮原先生の言葉が象徴しているように、
今まで自分がオーディオマニアとして蓄えてきた知識を「一度まず棚に上げる」という行為を飲み込めた時に、この「HMラボ秋葉原」での会話が成立するように感じました。(その逆も然りなので、柔軟でない方は要注意…)
今回聞かせていただいた音は、HMラボのフルチューン仕様(市販品も改造してある)なので、
自分の持っているオーディオの、どこから取り組んでいけば良いですか?とお伺いしたところ、
「機材を真鍮でリジッドに支え、可能であればCDプレーヤーの中身を真鍮で整振すること」とのことでした。
機材を支える位置はコンマ1mm単位で音が変わるため、再生音を確認しながらベストな位置を綿密に探す事、振動は節に溜まるので円錐スパイクは下向きに使う事、CDプレーヤー内部の整振はドライブメカの振動ポイントを上手く抑える事、真鍮は明るい響きだが楽器の素材なので他より良い(ちなみに試聴機に不自然な明るい響きは皆無)、などの助言もいただきました。
さて、この日は月1でHMラボ秋葉原で開催されるIME学会。
お題は「CD-Rの音質」で、ジッターの話などが中心でした。かなり濃いお話を聴くことが出来て面白かったです。
最後に「胸キュン(いわゆる情感のある音に近い)」へ煮詰めるために使うテストディスク(ベートーベン「皇帝」の第二楽章の序盤)を聴かせて頂きました。コントラバスが「ボンボン」ではダメで、「ブンブン」と深い音で響くようにするのがコツとのことでした。
そんなこんなで、紙面上で読んでいたことも、実際に体験してみると大きな違いというか理解の差があることが分かり、とても興味深い一日でした。
ラジオ技術誌の連載「新・電気音響再生論」の著者の宮原先生が、
工房兼リスニングルームとして秋葉原に立ち上げたのが「HMラボ秋葉原」です。
連載を読んでいる人は分かると思いますが、
この「新・電気音響再生論」は、測定や回路理論からオーディオに切り込んでいく他連載とはかなり異色を放っていて、
再生音の評価も「胸に何センチ染み込むか」「胸キュン」「ゾクッとする凄み」「深々と漂う感じ」「ブーン」などなどと、一見不可解な言葉が多数並んでいて、私のような凡人では理解に苦しむ事も。。。。
これはぜひお伺いして、直接お話を伺わなければ!と思っていたところ、
秋葉原にHMラボOPENの知らせ。
んで、行ってきました。(前置き長くて済みませんw)
秋葉原を北に進み、電気街の気配が薄まったところに、
ファミリーマートがあります。あ、反対側はマックです。はい。
その脇奥にあるエレベーターに乗り、10Fに上がり、
いかにも怪しい(すみません)マンション風の一室が「HMラボ秋葉原」です。
HMラボと書いてあった1006号室の扉を開くと、
広々とした空間から宮原先生が出迎えてくださいました。
早速、持ってきたCDを聞かせていただくと、
普通のオーディオとは一味二味異なる、
(良い意味で)霞っぽいような、深い情感のある音でした。
SP中央に小さなコピーの水墨画が飾ってあるのですが、
まさしく水墨画のような、飾り気がなく穏やかが基調の中に、緻密さと無限の情感を秘めたような音です。
ちなみに、帯域バランスは良好。サ行も十分に優しかったです。
さて、いろいろとお話を聞いていると、
従来の音響工学や電気電子といった考え方でなく、、「心理物理学」といった考え方に則って研究を進められているとのこと。
これまでの音響理論は「特性がこうだから→音が良い」だったのを、
心理物理学では「音が良い→どういう特性なのだろう?」という論理展開にするといった感じ。
実際に、ここで話をしていると、現在では(所謂)理論的な証明ができていなかったり、オーディオ界でも初耳な事がボンボン飛び出してきますw
「教えてもらった理論は、一度まず棚に上げて、耳で聴いて良いか決めよう」という宮原先生の言葉が象徴しているように、
今まで自分がオーディオマニアとして蓄えてきた知識を「一度まず棚に上げる」という行為を飲み込めた時に、この「HMラボ秋葉原」での会話が成立するように感じました。(その逆も然りなので、柔軟でない方は要注意…)
今回聞かせていただいた音は、HMラボのフルチューン仕様(市販品も改造してある)なので、
自分の持っているオーディオの、どこから取り組んでいけば良いですか?とお伺いしたところ、
「機材を真鍮でリジッドに支え、可能であればCDプレーヤーの中身を真鍮で整振すること」とのことでした。
機材を支える位置はコンマ1mm単位で音が変わるため、再生音を確認しながらベストな位置を綿密に探す事、振動は節に溜まるので円錐スパイクは下向きに使う事、CDプレーヤー内部の整振はドライブメカの振動ポイントを上手く抑える事、真鍮は明るい響きだが楽器の素材なので他より良い(ちなみに試聴機に不自然な明るい響きは皆無)、などの助言もいただきました。
さて、この日は月1でHMラボ秋葉原で開催されるIME学会。
お題は「CD-Rの音質」で、ジッターの話などが中心でした。かなり濃いお話を聴くことが出来て面白かったです。
最後に「胸キュン(いわゆる情感のある音に近い)」へ煮詰めるために使うテストディスク(ベートーベン「皇帝」の第二楽章の序盤)を聴かせて頂きました。コントラバスが「ボンボン」ではダメで、「ブンブン」と深い音で響くようにするのがコツとのことでした。
そんなこんなで、紙面上で読んでいたことも、実際に体験してみると大きな違いというか理解の差があることが分かり、とても興味深い一日でした。
半年の間の進歩は、以下のとおりです。
1、撮っていただいた写真のExtra HI System M ver.1 (入り口側)と、窓側のver.2の位置を交換しました。スーパーツイーターもつけました。
音場、音像がかなりよくなりました。
2、新・電気音響再生 の録音も出来てます。
従来録音に比して、生で、ホールで聴いたあの、見事なホール感が再現できています。
3、音の評価について、2つの心理物理的形容詞:”胸にしみ込む”、”漂う空気感”に代表させ得ることを見つけ。これを基に、研究が進みました。ブログみて下さい。
4、ブログを開設しました。
ブログに新事実、詳細はHPに、と言う展開にします。
http://blog.dion.ne.jp/pages/authorize/regist/input?authcode=7f5d0a3113
5、研究開発品を、オークションに出しています。特に、Tannoy System 8 Monitor の、マルチアンプ駆動システムは、驚異の評判です。
まだ、あります。売れないうちに聴いて下さい。
http://www.k5.dion.ne.jp/~hmlab/lab.html
探した中古品を徹底的に作り変えた、10万円くらいで発売の、音は従来装置の100万円の、アンプ、CD player、スピーカ あります。どうぞ。
HMラボ 宮原 誠