オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

スピーカー工房「オーディフィル(AudiFill)」の公式ブログ。
リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

サウンドアティックス(atics)へ行ってきました。

2016年03月13日 14時47分00秒 | オーディオ訪問記(OFF会、店舗)
「行ってきました」シリーズも、今回が最終回!
(気が向いた時には再開しますw)

トリを務めるのは「サウンドアティックス」。

これまた余り知られていない名前ですが、
自作スピーカー界で数少ない「フィンランドバーチ材」などのカットをやってくれるお店として、以前から注目していました。


サウンドアティックスのwebページ


このショウルーム(兼工房)は、東京大田区の下町の路地裏(!)にひっそりとありました。
正直、Googleストリートビューでも探しにくいので、探検気分ですらあります(汗)


しかし、行ってみてビックリ。
親子2代にわたる、オーディオ界の老舗ショップであるほか、
あの有名な自作パーツの生みの親であることが分かりました!


例えば、「DIY AUDIO SA/F80AMG」。

8cmフルレンジとしては、5本の指にも入る(!?)人気のユニットです。
私も持っていましたが、「FOSTEX」や「TangBand」といった大手と比較して、勝るとも劣らない魅力がありました。

最近は、MarkAudioなども参入してきましたが、
今でも「マグネシウム合金振動板」を搭載するハイCP比モデルとして重宝されるスピーカーユニットですね。


さらには、「コイズミ無線」で売られている、
ノーブランドの部品(スピーカー端子、抵抗など)も、ここが大きく関わっているとか。
まさに自作界の縁の下の力持ちですね。


お店には、たくさんのスピーカーが置かれていました。


こちらは、珍しいPA系のスピーカー。


もちろん、ホーム用スピーカーも。DYNAUDIOの流れをくむ「MAXオーディオ」製品は注目です!


こちらでは、スピーカーの板カットの他、
38cmウーハーを(何発も)使った大型スピーカーを含むエンクロージュアの組み立てをも経験があるとのこと。

特に、長年の経験と技術をもととした、
箱&ネットワーク設計や、そのアドバイスも含めてやっているのが特徴で、
2wayスピーカーの設計に困ったときには、力強いアドバイスがもらえそうです。



ここでは、ユニットの他に各種ネットワーク部品の販売(+卸売り)もやっており、
お店のご厚意もあって、様々なコンデンサと抵抗を聴かせて頂くことができました。





やはり銘柄による差は大きく、情報量だけでなく、伸びやかさや質感まで大きく変わってきます。
個人的には抵抗では「R-2」、コンデンサは「べニック ポリプロピレン・コンデンサー 400VDC」がCP比が高く好印象でした。

さらに、並列接続(容量/抵抗は一定になるよう調整)すると、音に深みと余裕が出てきて、一気に高級なサウンドになりました!
単に高価なパーツを使うのでなく、その使い方や、要所要所に投入するのが大切だとか。

さらに話を聞くと、「数日間鳴らして、エージングしてから判断する」のがお勧めとのこと。つい、購入してすぐ判断したくなりますが、そこはグッと抑えるのがコツかもしれません。


他にも、塗装のことなど色々なお話を伺いましたが、
少人数体制でありながら凄く頼りになるショップだと感じました。
(実際、木材カットを依頼した知人も高評価していました。)

関東の人は、ぜひともお勧めですし、
羽田空港が近いとのことで、東京遠征のついでにぜひ立ち寄ってみることをお勧めします♪

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