オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

スピーカー工房「オーディフィル(AudiFill)」の公式ブログ。
リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

俗・反射壁にしてみた・・・

2008年03月18日 19時54分10秒 | オーディオ
前回は、壁にビニールシート(ビニール袋を切って広げたもの)を使用したところ、音場感は広がったものの(圧迫感のような)不思議な感覚を伴う音となってしまいました。

んで、ビニルシートの固有音が原因かと思い、試してみました。

とりあえず、指で弾いた時の音を測定→周波数特性を見てみました。


結果は、画像にある通り。
上がビニルシートの音。下が簾(すだれ)の音。

弾いた音を聞いた感じと同じく、
ビニルシートの「パンポン」という音は、低音域の固有音が相当強いことが、周波数特性からも分かりますね。

一方、簾の「パサパサ」という音は、固有音が全体的に少なく、高域寄りの固有音となっています。

ちなみに、木製ボードは中音域に寄った固有音で、低域の固有音は極小でした。


この結果から察するに、ビニルシートの低音域の強い固有音が、(圧迫感のような)不思議な感覚を伴う音の原因であったのでは?と思います。


今回の測定で、散音材として定番の「簾」「木製ボード」の確かな利点が見えてきたように感じます。
そして、今回は「(指で弾いた時の)固有音」のf特だけに注目してみましたが、波形の減衰も含めて考える必要があるりますね。

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