オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

スピーカー工房「オーディフィル(AudiFill)」の公式ブログ。
リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

KIV線を使った自作スピーカーケーブル <終>

2011年06月10日 19時11分14秒 | オーディオ
2ヶ月ほど前・・・
KIVケーブルを買って、スピーカーケーブルを作るぞぉ!
と意気込んでいたのですが、
今になって思うと、あの時が
泥沼の始まりでしたw

とりあえず、2本のKIV線を使って聴いてみました。

この状態は、ダイナミックな鳴り方ではあるものの、
中高域はかなり荒っぽい雰囲気に。

この2本をベルデンのケーブルみたいに撚ってみました。

しかし、荒っぽい性格がより強化されるだけで、
期待していたノイズシールド効果は余り感じられません・・・

次に、KIV線を4本での音を聴いてみるます。

これは、低域のレンジ感が若干伸びたものの、
この中高域の荒っぽさはそのままです。
「スフィア」みたいに柔らかめの録音ならば好適ですが、
他の録音が聞けませんw


そこで、シルク毛糸をケーブルに沿わせてみました。

これが「ある意味」効果抜群w
音の荒っぽさが抑えられ、繊細な方向へシフトするものの、
fレンジや広がり感は激減。
特に低音は「何処へ行ったの?」というレベルです。

シルクがダメなら、綿糸だぁっ
ということで、綿糸を沿わしてみると、
全体的な違和感は少ないものの、
中域が盛り上がったバランスに。

綿糸のような音調は、ドライな音質になりがちなアニソンには良いのですが、
アコギ一本のような優秀録音は聞けたものではありませんw


「なんか決定打に欠けるなぁ~」
といった感じで、
悶々と日々が過ぎていきました。

自作ケーブルをやっている方のwebページを読むと、
ケーブルにはある程度の締め付けが必要らしい、ということが分かりました。

そこで、100円均一で「スパイラルチューブ(コード束ね)」を購入!
こんな感じ↓
http://www2.elecom.co.jp/cable/accessory/spiral-tube/index.asp

KIV線(4本)を「スパイラルチューブ」で束ねていきます。

5.5sq×4ということで、ちょうど良い具合に締め付けてくれました。
これは大成功♪
ケーブル断面積に見合った、
「ぶっとい低音」が出てきてくれました。
しかし、中高域の荒っぽさは未だ残っていますorz


そこで、「まず素の音を聴いてやろう」と思い、
一度撚ったKIV線をストレートに延ばして、再度束ねます。

音は一気に素直な方向へシフトしました。
気になる短所はないのですが、
ちょっと大人しすぎるサウンドだとも言えます。
ある意味、当たり障りのないという感じなのですが、私の好みとは違います。

そこで、配線方法を変更。

この接続方法では、
鮮度、情報量、fレンジ、広がり感において
良好な状態が得られました。
4芯ケーブルのセオリーとは異なる接続方法ですが、聴感上はGOODでした。


と、こんな感じですね。
KIV線を100m買ったはよいものの、
なかなか良い音が出せずに焦りましたw

「○○円/mのケーブルにも勝る音質だ!」とは言いませんが、
面白い経験が出来たと思っています。

あ、ちなみに、このスピーカーケーブルは今後も使っていこうと思っています。
電源ケーブルに使ってみても面白そうかもしれません。

<終>


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