桜も咲き、春の気候になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
2023年4月で、オーディフィルは7周年を迎えました!
創業した2016年から気づけばかなりの年月が経ってしまいましたが、これからもマイペースに進めていこうと思います。
オーディフィルの「フィル(Fill)」?
オーディフィルという屋号は、AudioにFillを組み合わせた造語です。
このFillは、「満足する・満たされる」の「fill」が語源になっています。
たまに間違えられてしまうのですが、クラシックで目にする「フィルハーモニー」由来ではないんです。こちらの「フィル」は「Phil」ですね。
オーディオを聴いて、心が満たされるような体験をして欲しいという願いから、この屋号にしています。
今では『ひのきスピーカー工房』と名乗ることも多くなりましたが、ひのきスピーカーは、満足できる音を得るためのアプローチの一つとして捉えています。
高忠実再生と「いい音」
基本的に、オーディオでは原音忠実が求められます。私もこの考え方には同意していますし、それをベースに製品開発を行っています。
マイクがキャッチした音を、そのままリスナーの耳に届けましょうという考え方で、非常に理に適っています。最近ではそこにミキシングの意図がそのまま表現されることなどが、原音再生の条件として加わることもあります。いずれにしても、「再生機器による音質の改変はマイナス」という考え方になります。
こうした考え方の場合、音源・機材・部屋、それら全てを良質にしていくことが基本になります。また、どこかだけに偏重しているのは望ましくありません。
オーディオブームが下火になったと言われる今日ですが、ハイエンドオーディオの領域を中心に少しづつ新しい技術が出てきて、さらなる高忠実度再生の領域が開拓されている印象を抱いています。
高忠実でない世界?
私もオーディオ歴が長くなってきまして、たまに不思議な体験をすることがあります。低ノイズ・フラットを重視する原音忠実とは離れた、いわば「原音非忠実」というシステムから、実に心惹かれる音が聴けることがあるのです。
これを「気のせい」とか「個人の好み」とかで片づけてしまっても良いのですが、
私としてはこの領域を非常に興味深く思っています。
歪が加わることが善だと言うつもりはありません。基本的に歪は悪です。
ただ、原音に対して【特定の、吟味された付帯音】がある状態は、必ずしも悪にはならないのでは?という考えです。
それを検証し続けているのが「ひのきスピーカー」です。
ひのきの響き(これは原音から遠ざかる方向ですね)が適度に加わることで、より満足度の高い再生音になるのでは?という仮説に基づいたコンセプトを掲げています。
感性を科学で考える
感性領域の開発では、長年言われていることですが、人の感受性を科学で読み解くことができるのでは?と考えています。
行き当たりばったりでも、職人の勘でもなく、「どういう状態だと、リスナーは心地よいと感じるのか」について測定やデータに基づき話ができるようになるのではないかと考えています。
あくまでも個人としてのスピーカー作りの範囲なので、大規模な試聴実験を行うつもりはありませんが、
オーディフィルは、細かなデータをしっかりと公開していくことができる、ちょうどいいポジションにいるのではないかと思っています。
最近の興味は、【バックロードホーン型スピーカー】にあります。
バックロードホーンSPは、測定をすると明らかに凹凸のある特性を示しますが、そのサウンドは実に魅力的です。
2023年に入ってから「オーディフィル サウンドラボ」と題して、バックロードホーンについての実験結果を整理して公開しています。まだ具体的な製品としてのありかたは決まっていませんが、細かな測定データと試聴結果が同志の方の参考になればいいかなと思っています。
いろいろと長くなってしまいましたが、
これからもオーディフィルをどうぞ宜しくお願い致します!
ひのきスピーカー SOLA Mk2
2023年4月で、オーディフィルは7周年を迎えました!
創業した2016年から気づけばかなりの年月が経ってしまいましたが、これからもマイペースに進めていこうと思います。
オーディフィルの「フィル(Fill)」?
オーディフィルという屋号は、AudioにFillを組み合わせた造語です。
このFillは、「満足する・満たされる」の「fill」が語源になっています。
たまに間違えられてしまうのですが、クラシックで目にする「フィルハーモニー」由来ではないんです。こちらの「フィル」は「Phil」ですね。
オーディオを聴いて、心が満たされるような体験をして欲しいという願いから、この屋号にしています。
今では『ひのきスピーカー工房』と名乗ることも多くなりましたが、ひのきスピーカーは、満足できる音を得るためのアプローチの一つとして捉えています。
高忠実再生と「いい音」
基本的に、オーディオでは原音忠実が求められます。私もこの考え方には同意していますし、それをベースに製品開発を行っています。
マイクがキャッチした音を、そのままリスナーの耳に届けましょうという考え方で、非常に理に適っています。最近ではそこにミキシングの意図がそのまま表現されることなどが、原音再生の条件として加わることもあります。いずれにしても、「再生機器による音質の改変はマイナス」という考え方になります。
こうした考え方の場合、音源・機材・部屋、それら全てを良質にしていくことが基本になります。また、どこかだけに偏重しているのは望ましくありません。
オーディオブームが下火になったと言われる今日ですが、ハイエンドオーディオの領域を中心に少しづつ新しい技術が出てきて、さらなる高忠実度再生の領域が開拓されている印象を抱いています。
高忠実でない世界?
私もオーディオ歴が長くなってきまして、たまに不思議な体験をすることがあります。低ノイズ・フラットを重視する原音忠実とは離れた、いわば「原音非忠実」というシステムから、実に心惹かれる音が聴けることがあるのです。
これを「気のせい」とか「個人の好み」とかで片づけてしまっても良いのですが、
私としてはこの領域を非常に興味深く思っています。
歪が加わることが善だと言うつもりはありません。基本的に歪は悪です。
ただ、原音に対して【特定の、吟味された付帯音】がある状態は、必ずしも悪にはならないのでは?という考えです。
それを検証し続けているのが「ひのきスピーカー」です。
ひのきの響き(これは原音から遠ざかる方向ですね)が適度に加わることで、より満足度の高い再生音になるのでは?という仮説に基づいたコンセプトを掲げています。
感性を科学で考える
感性領域の開発では、長年言われていることですが、人の感受性を科学で読み解くことができるのでは?と考えています。
行き当たりばったりでも、職人の勘でもなく、「どういう状態だと、リスナーは心地よいと感じるのか」について測定やデータに基づき話ができるようになるのではないかと考えています。
あくまでも個人としてのスピーカー作りの範囲なので、大規模な試聴実験を行うつもりはありませんが、
オーディフィルは、細かなデータをしっかりと公開していくことができる、ちょうどいいポジションにいるのではないかと思っています。
最近の興味は、【バックロードホーン型スピーカー】にあります。
バックロードホーンSPは、測定をすると明らかに凹凸のある特性を示しますが、そのサウンドは実に魅力的です。
2023年に入ってから「オーディフィル サウンドラボ」と題して、バックロードホーンについての実験結果を整理して公開しています。まだ具体的な製品としてのありかたは決まっていませんが、細かな測定データと試聴結果が同志の方の参考になればいいかなと思っています。
いろいろと長くなってしまいましたが、
これからもオーディフィルをどうぞ宜しくお願い致します!
ひのきスピーカー SOLA Mk2
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