今年の5月頃に作製したスピーカー「S-039」のユニットを交換しました。
S-039は、ParcAudio製のユニット「DCU-F101W」を使用した共鳴管型スピーカーです。コンパクトながら、共鳴管による低音増強により40Hzぐらいからの再生ができるモデルでした。
(2013.05.25)Parcサウンド鑑賞会で発表させていただきました。
その後、自宅でしばらく聴いていたのですが、
「ユニット交換をしたらどうなるのだろう?」という欲が湧き上がってきましたw
そこで、磁石強化verといえる「DCU-F102W」に変更してみました。
違いは一目瞭然。
磁石の大きさが全く違います。コイズミ無線の限定商品としてバックロードホーン用に開発された本機であれば、共鳴管をぐいぐい駆動してくれそうです。
んで、さっそく装着。
やはり赤いリングが映えますね!
音を聴いてみると、高域の歪が減少していることが分かります。
変更前の「DCU-F101W」は、開発者も「中高域に少しあるキャラクターが気になっていた」と言っているように、中高域に微妙な癖があるのです。無理に高域を伸ばしつつ耳障りな成分を抑え込んだためでしょう。
後発品の「DCU-F102W」は、その辺が改善されているようで、Parcならではの爽やかな高域が違和感なく鳴っています。
スムーズな音の響きは特筆すべきレベルでしょう。弦楽など、固さを感じさせずハーモニーを上手く聞かせます。低音域も同様で、重苦しさは皆無。それでいながら、音階が明瞭なのは共鳴管型のメリットだと思います。
ボーカルには深みがあり、人のもつ柔らかさを感じます。感情の表現も十分に感じられ、フルレンジの良さがありますね。音場が広く感じるのは、小口径フルレンジの良さでしょうか。
低音域は、DCU-101WとDCU-102Wで大きく変わりました。
元々、DCU-101Wはバスレフ箱でも十二分な低音量感が出るユニットなので、共鳴管型SPでは量感過多な傾向がありました。
DCU-102Wに変えたことで、低音量感は適正化され、バランスのとれた再生音になりました。
共鳴管を駆動する能力も十分あり、50Hz以下も出ているようです。大太鼓が鳴るのがハッキリと分かりますし、これが全体の音楽の土台となっているのが好ましいのです。
ドラムのようにレスポンスの高い低音にもしっかりと追従しており好印象です。鈍く重くなりがちな低音ですが、共鳴管×DCU-F102Wの組合せはレスポンスよく低音を表現することができていると思います。
2013年「スピーカー再生技術研究会」の発表でも、この低域は好感触でした。
DCU-102Wは、完全なBH用ユニットではなく振動板重量が若干重めなので、共鳴管やダブルバスレフにも好適だと思います。『低音は振動板でなく、箱で出す。』という自作スピーカーの醍醐味を楽しめるユニットだと言えそうです。
さて、次回はユニット交換後の特性を見てみようと思います。
S-039は、ParcAudio製のユニット「DCU-F101W」を使用した共鳴管型スピーカーです。コンパクトながら、共鳴管による低音増強により40Hzぐらいからの再生ができるモデルでした。
(2013.05.25)Parcサウンド鑑賞会で発表させていただきました。
その後、自宅でしばらく聴いていたのですが、
「ユニット交換をしたらどうなるのだろう?」という欲が湧き上がってきましたw
そこで、磁石強化verといえる「DCU-F102W」に変更してみました。
違いは一目瞭然。
磁石の大きさが全く違います。コイズミ無線の限定商品としてバックロードホーン用に開発された本機であれば、共鳴管をぐいぐい駆動してくれそうです。
んで、さっそく装着。
やはり赤いリングが映えますね!
音を聴いてみると、高域の歪が減少していることが分かります。
変更前の「DCU-F101W」は、開発者も「中高域に少しあるキャラクターが気になっていた」と言っているように、中高域に微妙な癖があるのです。無理に高域を伸ばしつつ耳障りな成分を抑え込んだためでしょう。
後発品の「DCU-F102W」は、その辺が改善されているようで、Parcならではの爽やかな高域が違和感なく鳴っています。
スムーズな音の響きは特筆すべきレベルでしょう。弦楽など、固さを感じさせずハーモニーを上手く聞かせます。低音域も同様で、重苦しさは皆無。それでいながら、音階が明瞭なのは共鳴管型のメリットだと思います。
ボーカルには深みがあり、人のもつ柔らかさを感じます。感情の表現も十分に感じられ、フルレンジの良さがありますね。音場が広く感じるのは、小口径フルレンジの良さでしょうか。
低音域は、DCU-101WとDCU-102Wで大きく変わりました。
元々、DCU-101Wはバスレフ箱でも十二分な低音量感が出るユニットなので、共鳴管型SPでは量感過多な傾向がありました。
DCU-102Wに変えたことで、低音量感は適正化され、バランスのとれた再生音になりました。
共鳴管を駆動する能力も十分あり、50Hz以下も出ているようです。大太鼓が鳴るのがハッキリと分かりますし、これが全体の音楽の土台となっているのが好ましいのです。
ドラムのようにレスポンスの高い低音にもしっかりと追従しており好印象です。鈍く重くなりがちな低音ですが、共鳴管×DCU-F102Wの組合せはレスポンスよく低音を表現することができていると思います。
2013年「スピーカー再生技術研究会」の発表でも、この低域は好感触でした。
DCU-102Wは、完全なBH用ユニットではなく振動板重量が若干重めなので、共鳴管やダブルバスレフにも好適だと思います。『低音は振動板でなく、箱で出す。』という自作スピーカーの醍醐味を楽しめるユニットだと言えそうです。
さて、次回はユニット交換後の特性を見てみようと思います。
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