名古屋市基幹バスの逆走・・・

　名古屋市内を走る市営基幹バスが２００メートルも逆走したという発表がありました。

　基幹バスは、名古屋市の中心街と引山という東部の町を結ぶ名古屋市営バスで朝夕はバス専用レーンになります。

　昼間は、このバスレーンを走るとかなり早く移動できるので、じいちゃんも何度か利用したことがあります。

　ただ、広い交差点名では右折車線のさらに中央寄りを走ることになるので、右折信号無視をする車があるととても危険です。

　今回逆走があった場所は以前にも同様のことがあったとのことで、それを踏まえて若干の改良がおこなわれたそうですが、また同じことが起こってしまいました。

　現場は南北１０車線の国道１９号線と東西６車線の県道の交差点で、１９号線は６０メートルもあります。

　逆走したバスは、中心街（西）へ向かって走っていました。

　県道部分はバスレーンであることを示す塗装（東向きがワインレッド色、西向きが黄色）がしてありますが、１９号線は国道なので当初この交差点には塗装がありませんでした。

　これが間違いのもとで、以前の逆走の際に対策として市は国の許可を得て交差点内の長さ１５メートルだけ塗装しましたが、逆走は再び起きてしまいました。

　これは、まさに利用者のことを全く考えていない官僚たちや役人のやり方です。

　前回も今回も、運転手が間違いに気がついて事故には至りませんでしたが、もしかしたら大事故になってたかもしれません。

　国と県と市の管轄なんて、我々には何の関係もありません。

　そんな所轄意識でいつまで日本の行政組織は動くんでしょうか？

　いい加減にアホな縄張り意識はやめて、国民が安全で快適に道路を利用できるようにしてくれないと困ります。

　そんな二重三重行政が財政がひっ迫しているこの時期に行われていることに疑問を感じてなんとか改革しようと立ち上がったのが、大阪都構想を提唱している維新の会の橋下さんです。

　最近、問題発言も多くてなにかと足を引っ張られているようですが、同じような考え方の大村知事も、これを機会に国から独立した地方自治のために活動してほしいもんです。

　国民はこの春から税金や年金などをしっかり増やされているというのに、予算の分捕り合戦ばかりしている官僚たちに生活面の苦労ばかりでなく、道路を走るという面でも危険にさらされるようでは、健全な国民生活が送れません。

　国や自治体は、私たちに財産だけでなく、安全も保障できない国づくり・街づくりをしていくつもりなんでしょうか？？？