大震災から４年が過ぎて・・・

　今日３月１１日で東日本大震災発生から丸４年が過ぎました。

　被災地の復興がなかなか進まないと、各メディアが伝えています。

　その大きな要因は、人手不足・・・。

　福島第一原発事故の収拾も進まず、最近外洋への汚染水垂れ流しを東電が隠蔽していたことが発覚したりして、この４年間行政は一体何をしていたんだろうと思わざるを得ない状況です。

　企業からの復興税の取り立ては止めても、個人の取り立ては止めず（敢えて取り立てという）、消費増税などを含めて税金は上がる一方です。

　巨額の復興税は、相変わらず復興という名のもとに、被災地とは全く違う地域で使われています。

　先日、九州の自衛隊が持っているヘリコプターの修繕費に復興予算が使われるということが問題になっていました。

　九州のヘリがいまだに東北へ救援物資を運んでいるんでしょうか？

　何でもかんでも、復興予算の中に紛れ込ませて予算だけを分捕ろうとする各省庁の役人たちの厚顔さには呆れかえります。

　被災地での救援で自衛隊が大活躍したことをいいことに、安倍政権は自衛隊の活動をなし崩し的に海外でも行おうとしています。

　「積極的平和主義」って一体何？

　国民はそんな言葉を聞くだけで中味は全く分りません。

　「武器輸出三原則」は「防衛装備移転三原則」という言葉にすり変わって、アベノミクスが目指す経済再建策の手段になってしまいました。

　東日本大震災を契機に、国民はみんなで頑張ろうと誓ったはずなのに、国民を指導して行くべき国会議員や官僚たちは、自分たちの利権を増やすことばかりに腐心しています。

　そして、安倍・自民党は国会での勢力が増すたびに日本国憲法が定めた「平和主義」を曲解して、海外へ自衛隊を派遣する「積極的平和主義」という奴を推進しています。

　それに国内での復興が進んでいないのに、よく海外への経済援助ができるもんだ！

　そんな金があるなら、今すぐ復興税なんて止めてほしいと思います。

　中東への経済援助で同胞が殺されたというのに、安倍さんは知らん顔で、逆にこんなことが二度と起こらないように自衛隊を海外へ派遣するんだとニヤリと笑いながら答弁する不気味さに身震いしてしまいます。