久しぶりに「クーデター」という言葉を耳にしました。
アウン・サン・スー・チー氏が率いるミャンマー政権を国軍がブチ壊して、1年間の非常事態宣言を表明したのです。
スー・チー氏やウィン・ミン大統領は、自宅に軟禁状態にされているそうです。
国軍側は、かねてから昨年11月に行われた総選挙で不正や不備があったとして調査を訴えていましたが、受け入れられず国軍勢力の衰退を懸念してクーデターを起こしたと言われています。
スー・チーさんの民主化も圧倒的な武力をもつ国軍には歯が立たなかったようですね。
長期間に渡る軍政で、ずっと軟禁状態にあったスー・チーさんが解放され、ミャンマーの民主化も軌道に乗りかけ、これから産業が発展し経済も豊かになり、国民が幸せに暮らせるという希望があったのに、クーデターでその道が閉ざされてしまいました。
イスラム系のロヒンギャの難民問題も、元はと言えば国軍主導でロヒンギャの住む村を攻撃したり、女性を襲ったりしたことが発端だったようで、これを抑えきれなかったスー・チーさんの指導力が問われていました。
多くの国民が民主化を望んでいましたが、大量殺りく兵器を持つ軍が相手では、いくら反対しようと生命の危機に晒されてしまいます。
日本の戦前のように、軍が力を持つと何をしでかすか分らないとこが怖いですね。
訓練ばっかりして武器が使えないのも歯がゆいことでしょうが、自衛隊を見習って我慢して欲しいです。
ただ自民党政権は、自衛隊を軍隊にしようといつまで経っても党是だと言って憚らないし、本当に今の時代にソグワナイ政党じゃないかと思うのです。
そんな与党議員が緊急事態宣言下で夜中まで飲み歩いていて、党職の辞任や離党、議員辞職なんてことになっています。
政治的に見たら、命まで危ういミャンマーに比べて、何とたわいないことで叱責されているのか。
武器を突き付けられて政治生命を絶たれるのと、自らのバカみたいな失態で政界を追われそうになることの比較をしてごらんなさい。
なんとも情けない日本の政治家たちの姿が見えてきちゃうのが、悔しいです。