今日は、天皇誕生日ということで祝日です。
我が家の息子たちは、朝早くから仕事があるのか出かけています。
さて、現在天皇陛下ご夫妻に御子息がいないことなどから女性天皇について様々に語られています。
皇室典範には「皇位継承は男系男子」と記されていますが、現在の世の中の流れの中で果たしてこれで良いのか悪いのか…。
先日来の森前五輪組織委員会会長の女性蔑視発言で矮小化されてしまった女性に対する日本の現代社会にも通じる問題と一緒くたには考えられません。
現代の世界の常識から考えれば「女性天皇」は、当たり前に感じます。
問題は天皇家の「Y染色体」は、千数百年に渡り継承されてきたという世界に類を見ない「家系」があるということです。
一番いいのは、天皇家に血筋を絶やすことのないように男子が誕生することですが、一夫一婦制を厳粛にお守りになる天皇陛下や皇嗣様が存在する現代では、今後不安の声も上がってくるのは当然のことです。
できれば戦後の占領下でGHQによって廃止された宮家をいくつか復活できればイイと思うのですが、多くの国民は千数百年続いた世界でも類を見ない特異な遺伝子を絶やしてもいいと考えているようです。
これは女性蔑視でも軽視でもなく、日本の伝統(一言では片付けることのできない大きな意味を含んでいる)を後世に伝えて行くべきか、ここで絶やしてしまってもいいのかという問題です。
一旦壊してしまえば、元に戻らないのですからね。
それでも、イイと言うならやればいいし、ちょっと待ってと深く考えることが国民を代表する政治家たちの責務ではないでしょうか。
単純に「男社会」の継承ぐらいにしか考えてない、どっかの前会長たちには任せておけない大変な問題なんです。
ある評論家が「男系男子の継承は、男の排除ため」という記事を出していましたが、これは単に「女性天皇」を排除するという目的でなく「家系(血筋)以外の男たち」を排除するための継承法なんですね。
女性はドンドン皇室に入ってもらい、ヘンな血を排除して行くためのもの。
皇室内では、女性の地位が認められ、高められています。
だからこそ、女官たちはオカシナ女性が入ってくることを昔は嫌がっていたんでしょう(皇后さまも随分と虐められたのでは…素晴らしい女性なのに)。
皇室に入第する女性は単に子供を産むということだけでなく、「国の母」として大きな役割を担っているんです。
男として生まれてもケッシテじいちゃんたちは、天皇になることはできません。
でも、どんな家庭環境に生まれても女性は「皇后陛下」になれるのです。
「天皇」はトップだけど「皇后」は違うということでなく、「天皇」と「皇后」は一体と考えれば…。
女性には、大きな道が広がっているんです(大変でしょうが)。
これが現実。
だからといって、じいちゃんには「男系男子」のままでいいと声を大にして言うことはできません。
みんなでじっくりと議論を尽くしていくことこそが、民主主義の根本原理だと考えていますから…。