やっと五輪組織委員会の森会長が辞任しました。
森さんの意向で川淵さんが後任会長になるという報道が流れていましたが、突然政権側が「密室決定だ」と異論を唱え始め、川淵さんは降りてしまいました。
これまでJリーグやBリーグの創設を行い、ある意味火中の栗を拾い続けて指導力を発揮してきた川淵さんでもよかったのに…。
森さんとのやり取りを積極的にマスコミに話し、会長になったら「森さんを相談役に」とも話していました。
なんでここまでマスコミに向けて話したのか??
川淵さんは「話し過ぎた」と苦笑いで答えていましたが、本当の所は森さんの後任なんてやりたくなかったのではないでしょうか。
あれだけ非難された前会長を「相談役に」と言ったら、そんなバカなと言われることは当たり前で、森さんの傀儡だと思われるのが嫌でワザとリークしたんじゃないかと思うのです。
森さんから「お前を会長にする代わりに、俺を相談役にしろ」と言われて、その時点で嫌気がさしていたんじゃないでしょうかね。
そして、森さんにずっと牛耳られていた菅総理は、ここぞとばかりに文句をつけて自分に近い自民党議員の誰かに会長をさせようと意図しているんじゃないでしょうか。
森さんには「辞めろ」と言えなかったのに辞任した途端に人事に介入してくるんだから、菅さんの本性が現れちゃったんだと思います。
会長人事を聞く囲み取材では、森さんを排除できた嬉しさからか笑いを押し隠すような表情が見てとれて、この人相変わらず自分の意図したことが上手くいって表情を隠せない正直な人なんだなと…。
菅さんにとっては、天敵の小池さん、頭を抑えつけられてる森さんは、五輪を開催・運営する上で目の上のタンコブ。
取りあえず、一人を抹殺できて嬉しいのは分ります。
菅さんは、元大蔵官僚の武藤さんに言い含め「(会長後任人事は)了解していない」と表明させたりして、川淵降ろしを遂行させたのでしょう。
後任の会長は透明性を持って委員が決めるそうですが、そんなことしてる場合でしょうか?
五輪開催まであと半年しかないのに??
サッと決めて、早く動き出さないと五輪なんて大事業ができるはずありません。
それとも、すでにコロナの影響でIOCから中止の意向が伝えられてるのか?
まあ、今回も日本の政界絡みのゴタゴタを世界に発信してしまったようで、恥ずかしい思いでいっぱいです。