大澤朝子の社労士事務所便り

山登りと江戸芸能を愛する女性社労士が、
労使トラブル、人事・労務問題の現場を本音で語ります。

◆和の極意、大宮盆栽美術館に驚き

2013年05月19日 23時41分59秒 | 近況
社会保険労務士の大澤朝子です。

今の事務所に引っ越して2年近くにもなるのに、
事務所の駐車場から徒歩1分の「大宮盆栽美術館」へは
まだ入ったことがありませんでした。

「盆栽」と聞いただけで、年寄りの趣味、とイメージして
しまい、素晴らしい和の建築物たる大宮盆栽美術館へは
まったく興味なし、「きょうもあまり人は入ってないね」
程度にしか思わず、常に通り過ぎていく興味外の建物でした。

……それが、「ま、入ってみるか」と、昨日の土曜日、
気分的には大枚「300円」の入場料を払って、勇気を出して
何故か、入ってしまいました。

中に入って感じたのは、まるで高級和風旅館にでも入って
しまったような厳かな雰囲気――。
しっとりとした展示廊下を進むにつれ、初心者にも分かりやすい解説と
「これはすごい!」と思わせる大作の「盆栽」が静かに佇んで
います。

人はあいかわらず少なく、しーんと静まり返った廊下を
「鑑賞」しながら進んでいきます。
(まさか、自分が盆栽を鑑賞するなんてと驚きながら。)
圧巻は、盆栽が飾られた「真」「行」「草」の各和室。
わびさびの極意を極めた和室の床の間に置かれた大作・盆栽
の荘厳ともいえるたたずまい。

展示「会場」は、室内だけではありません。
それ以上に屋外の庭園にも盆栽が多数展示され、
5月の風を感じながら庭園の椅子に腰かけて、眺めさせて
いただきました。

ここは産業道路という幹線道路にほど近い建物なのに、
その庭石、植物、盆栽がそうさせるのでしょうか、
このままずっと座っていたいような、安らぎを感じさせてくれます。

2階を見上げると、なにやら「甘味どころ」の幟旗が。
さっそく2階に上がってみました。
その「甘味茶屋」は、半露天風呂ならぬ「半露天お休みどころ」。
屋根が半分まで開け放たれ、壁も「開け放たれ」、
それは、まるで全天候型サッカー場のミニ版みたいな構造。
椅子に座ると、全面風薫る屋外の趣。かすかな風にあたり、
眼下には広い庭園が見渡せます。

ここ、旧大宮市盆栽町は、関東大震災で東京の植木職人が
集団で移転してきた土地で、今でも数々の盆栽店が点在しています。

昼休みには、うっそうとした木々が生い茂る盆栽町を散歩したりして、
盆栽店の素晴らしい庭や赤松などの大樹を見ていますのに、
まったく「盆栽」には興味も湧かなかったのを少し反省しています。
たった1回入ったきりの大宮盆栽美術館のお蔭で、少しばかり
「盆栽」とは、どういうものか分かってきたような気がしました。

大宮盆栽美術館。盆栽にまったく興味のない方も、一度、是非
いらしてみてください。

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