社会保険労務士の大澤朝子です。
(高齢になったら、どうやって食べていったらいいでしょう?)
昔みたいに、大家族で、子が親の面倒をみていた時代と違い、
今は「現金」至上社会だから、お金がないと何も買えない、暮らせない。
リタイアしたら、頼れるのは公的年金だけ。
「みなさんは、いくら年金もらってるんですか?」と、
年金もらっている人に聞いてみたくはありませんか?
厚生労働省では、月次報告の他、年次報告でも「厚生年金保険」の
現況を発表しています。
先頃、平成23年の確定値が発表になりましたので、ご紹介しましょう。
最初は、前置きが長いですから悪しからず。
★厚生年金保険に加入している人は何人?
男子 2,224万人、
女子 1,227万人(女子は男子の約半分か……)
★育児休業中の保険料を免除してもらっている人は何人?
男子900人、女子1万7千人(全国で、ですよ!)
※ 育児・介護休業法に基づき育児休業をしている間は、健康保険料も
厚生年金保険料も免除、すなわち、タダになるのです。
★厚生年金保険に加入している人の年齢層は?
一番少ない年齢層は、男子も女性も「19歳以下」で、それぞれ0.5%と0.6%
(高校出て就職し正社員等になっている人は、わずかこれだけ……)
男子で一番多い年齢層は、35歳~39歳で14.7%
女子で一番多い年齢層は、25歳~29歳で14.4%
(これらの年齢を中心に、ピラミッド型の年齢構成となっています)
★厚生年金保険に加入している人の賃金は?
男子 平均額345,700円
女子 平均額230,085円
(女子は、男子の6.6割……)
★厚生年金保険に加入している人のボーナスは?
男子 1回平均499,424円
女子 1回平均291,247円
(女子は、男子の5.8割……)
要するに、女子は、男子の給料等の「6割」どまりということ。
……話が道を逸れました。
★年金を受給している人は何人?
老齢年金 1,383万人(前年比43万人!増加)
障害年金 38万人
遺族年金 492万人(11万人!増加)
ん――、1年間で新たに年金をもらい始めた人は、実に54万人。
これだけの人が、各地の年金事務所に行って年金手続きをしたとは、
いやはや凄い、気が遠くなるようなお話。
それから、厚生年金保険等日本の公的年金には、老齢年金だけでなく、
障害年金や遺族年金もあるってことを知ってくださいね。
★だから、年金はいくらもらってるんですか?
これについては、ちょっと解説を付けなければならないでしょう。
まず、基本。
老齢年金は、2つの構成要素で成り立っています。
ア 報酬比例部分(理論上、厚生年金保険の老齢年金の部分に相当)
イ 定額又は基礎部分(理論上、国民年金の老齢年金の部分に相当)
このアとイの両方もらえるのですが、受給開始は原則として65歳から。
しかし、日本企業の定年年齢は60歳が多いため、年金制度もそのあたりの
ことを考慮して、「おまけ」で、60歳~64歳までの期間のみ、アだけを支給してくれています。
これも、だんだん支給開始年齢を遅らせていき、
61歳から、62歳から…となり、最終的にはなくなります。
さて、本題に入ります。
平成23年の統計では、まだ60歳~64歳までは全員がアを受給し、
65歳からアとイの両方を受給しています。
それでは、見てください。
60歳~64歳の人 80,509円(月額)
65歳以上 163,254円(月額)
どうですか?
先般、このブログでも、定年退職後の再雇用後の「最適賃金」
のお話をしましたが、60歳代前半の老齢年金受給者の給料は
何%くらい低下するのが理想? というお話のところで、
年金の平均額は約8万円だから……と書きましたが、その根拠と
なっているのです。
上の数字は、受給者の平均値ですので、給料額が平均より高い人、
厚生年金保険の加入期間が平均より長かった人は、数字を多く見積もって
見てください。
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(高齢になったら、どうやって食べていったらいいでしょう?)
昔みたいに、大家族で、子が親の面倒をみていた時代と違い、
今は「現金」至上社会だから、お金がないと何も買えない、暮らせない。
リタイアしたら、頼れるのは公的年金だけ。
「みなさんは、いくら年金もらってるんですか?」と、
年金もらっている人に聞いてみたくはありませんか?
厚生労働省では、月次報告の他、年次報告でも「厚生年金保険」の
現況を発表しています。
先頃、平成23年の確定値が発表になりましたので、ご紹介しましょう。
最初は、前置きが長いですから悪しからず。
★厚生年金保険に加入している人は何人?
男子 2,224万人、
女子 1,227万人(女子は男子の約半分か……)
★育児休業中の保険料を免除してもらっている人は何人?
男子900人、女子1万7千人(全国で、ですよ!)
※ 育児・介護休業法に基づき育児休業をしている間は、健康保険料も
厚生年金保険料も免除、すなわち、タダになるのです。
★厚生年金保険に加入している人の年齢層は?
一番少ない年齢層は、男子も女性も「19歳以下」で、それぞれ0.5%と0.6%
(高校出て就職し正社員等になっている人は、わずかこれだけ……)
男子で一番多い年齢層は、35歳~39歳で14.7%
女子で一番多い年齢層は、25歳~29歳で14.4%
(これらの年齢を中心に、ピラミッド型の年齢構成となっています)
★厚生年金保険に加入している人の賃金は?
男子 平均額345,700円
女子 平均額230,085円
(女子は、男子の6.6割……)
★厚生年金保険に加入している人のボーナスは?
男子 1回平均499,424円
女子 1回平均291,247円
(女子は、男子の5.8割……)
要するに、女子は、男子の給料等の「6割」どまりということ。
……話が道を逸れました。
★年金を受給している人は何人?
老齢年金 1,383万人(前年比43万人!増加)
障害年金 38万人
遺族年金 492万人(11万人!増加)
ん――、1年間で新たに年金をもらい始めた人は、実に54万人。
これだけの人が、各地の年金事務所に行って年金手続きをしたとは、
いやはや凄い、気が遠くなるようなお話。
それから、厚生年金保険等日本の公的年金には、老齢年金だけでなく、
障害年金や遺族年金もあるってことを知ってくださいね。
★だから、年金はいくらもらってるんですか?
これについては、ちょっと解説を付けなければならないでしょう。
まず、基本。
老齢年金は、2つの構成要素で成り立っています。
ア 報酬比例部分(理論上、厚生年金保険の老齢年金の部分に相当)
イ 定額又は基礎部分(理論上、国民年金の老齢年金の部分に相当)
このアとイの両方もらえるのですが、受給開始は原則として65歳から。
しかし、日本企業の定年年齢は60歳が多いため、年金制度もそのあたりの
ことを考慮して、「おまけ」で、60歳~64歳までの期間のみ、アだけを支給してくれています。
これも、だんだん支給開始年齢を遅らせていき、
61歳から、62歳から…となり、最終的にはなくなります。
さて、本題に入ります。
平成23年の統計では、まだ60歳~64歳までは全員がアを受給し、
65歳からアとイの両方を受給しています。
それでは、見てください。
60歳~64歳の人 80,509円(月額)
65歳以上 163,254円(月額)
どうですか?
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のお話をしましたが、60歳代前半の老齢年金受給者の給料は
何%くらい低下するのが理想? というお話のところで、
年金の平均額は約8万円だから……と書きましたが、その根拠と
なっているのです。
上の数字は、受給者の平均値ですので、給料額が平均より高い人、
厚生年金保険の加入期間が平均より長かった人は、数字を多く見積もって
見てください。
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