木〇さんは小〇さん!?
☆前回の概略
健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届の氏名欄に
「木〇」さんと書いたのに、健康保険証が「小〇」と発行された。なぜっ?
社労士A子は、旧社会保険事務所に走りました。
と、ここまでが前回のお話。
・・・旧社会保険事務所の窓口(社保窓)。
A子 「健康保険証の漢字が違っていました。小〇さんではなく、木〇さんです!」
といって、資格取得届の写しを社保窓に見せる。
社保窓、PCの画面を見ながらーー
(ここで、年金番号、すなわち基礎年金番号を照会している様子・・・)
社保窓 「いえ、小〇さんです。(転職)前の会社3社の記録では、小〇さん名で
資格取得。健康保険証も発行されていますよ。」
A子 「そんなっ!・・・。履歴書を見てください。木〇さんじゃないですか!」
社保窓 「それでは、年金手帳、お持ちですか」(見せてください。・・・疑わしい目つき)
A子、今度は、年金手帳を取りに事務所に走りました。
編注:今日のA子の足跡
事務所⇒C社⇒社保窓⇒事務所⇒社保窓
いずれも事務所から30分以内の箇所だからよかったようなものですが、
なんだか半日がかり。
・・・社保窓に戻ってきたA子。手には木〇さんの青い年金手帳。
A子 「見てください。年金手帳には木〇となっていますよ」
社保窓 「そうですね。・・・」と言ってPCの画面を見ている。
社保窓 「わかりました。木〇に直します。」
A子 (だから、木〇だと最初から言っているでしょ。・・・)
A子は、小〇名の健康保険証を返し、やっと木〇名のを発行してもらうことが
出来ました。そして、その足でC社のB子さんのところへ向かったのは
いうまでもありません。
かくして、木〇さんには、ちゃんと木〇名の健康保険証が届けられました。
疑問。前の会社3社は、何してたの?・・・
疑問。木〇さんは、前の会社で「小〇」名の健康保険証を黙って受け取っていたの?!
木〇さんっ! と、A子は木〇さんを問い詰めたくなりました。・・・もちろん黙ってましたが。
<注釈1>
・健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届には、被保険者の
1.氏名 生年月日、性別、住所
2.基礎年金番号、報酬月額、資格取得日
などを記載して提出します。
平成9年1月1日の基礎年金番号制度創設に伴い、本人特定には、
氏名、生年月日、性別、住所、基礎年金番号の合致が必要となっています。
<注釈2>
木〇さんの基礎年金番号が小〇名で記録されていたのでないかとA子は
想像しています。年金の氏名は、その雇用する会社が届け出た
「健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届」に記載されている
氏名、住所で書き換えられます。
健康保険の氏名と厚生年金保険の氏名は100%同一で各管理されます。
恐らく、前の会社の最初の会社か何かで、間違った氏名を記載した資格取得届
を提出したことが年金記録を書き換えられ、それが次の会社、次の会社へと伝播して
いったのでしょう。
格言。
間違いは続くどこまでも。こともあるから要注意。・・・いえ、年金のお話です。
資格取得届の氏名は、絶対に間違えないようにしましょう。