日々の事から

日々のあれこれ   by Kirari

読書記録📖

2021-11-20 14:53:03 | 
『〈料理〉 時代小説傑作選』 PHP文芸文庫 2021.11.20読了

6人の女性時代作家による作品である。
これも、ひとつひとつ感想を書いてもいいのだが、それぞれがシリーズの一端であるような作品ばかりで無粋である。
なので、作品のタイトルの紹介と一言書くだけにしておこう。

畠中 恵 『餡子は甘いか』
所詮資質は変わらないってことだな。自分の質も大事にせよってことだ。

坂井 希久子『鮎売り』
きっぷのいい姐さんの料理茶屋の話。只次郎と一緒になればいいのに。

青木 祐子 『料理茶屋の女』
ある殺しの謎解きの話。奥が深いねえ。

中島 久枝 『桜餅は芝居小屋で』
桜餅にまつわる有名菓子屋のせめぎ合い、かな。それにまつわる悲喜こもごも。

梶 よう子 『清正の人参』
記憶中枢が拒否したので日本史は全く覚えていないが、加藤清正が熊本の初代藩主とは知らなかった。
江戸のお薬園に来た通詞とのやりとり。緊迫した状態で働くものもいれば、我が道を得たりと働くものも居る。

宮部 みゆき 『お勢殺し』
男に一方的に熱をあげた女が人知れず殺された謎を岡っ引きが解いていく話。宮部さんは見えるものを遠回しに書いていくところが憎い。相変わらず うまいね。


さて、どれも取っ掛かりとして読んでみると、各作家の本が気になるなって思う。
時代小説は実際見聞きしたものではないから、時代背景に充てて作られたストーリーが多いとは思うが、はまると飽きるまで読んでしまいそうで買ったことがない。
短編でも楽しいものは読んでみたいと感じるので、いいきっかけになったな。




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