数ヶ月、アンソロジーばかり読むことになっている。
短編ばかりなので記憶に残らないし、色んなテーマで編纂されているので、同じ話がまた出てくるといった興醒めな部分があるので暫く感想はあげていないが、少し読みごたえがあるものがあったのでご紹介しよう。
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『ホラー・ミステリーアンソロジー 魍魎回廊』朝日文庫
生活の中に潜む魑魅魍魎。他の文庫にも載っていたが、小野不由美さんの『雨の鈴』はヒタヒタと近づく恐怖に冷ややかな気分を味わう。意外だったのは京極夏彦さんの『鬼一口』がそれほどヒタヒタ来なかったことかな。
全体的に恐怖、ホラー、怪異を感じるほどではなかったのでホッとした😅 どちらかと言えば、ミステリー、謎解き的。
著名な作家さんが名を連ねるので読みごたえのある一冊だったと思う。
そして2冊目。
『アミの会(仮) アンソロジー 迷 まよう』実業之日本社文庫
こちらも日々の生活の中での迷い、から起こる世界。確かに...と思わせられる着眼点である。自分が生きる時間とそうでない時間。自分の考えること、そうでないことを考えることはあるだろうか。世界は一面ではない。自分一人も他から見れば違うものである。 そんなことをじっくり考えさせてくれる一冊。
こちらは知らない作家さんがほとんどであったが、読みごたえある一冊だった。
続編で『惑 まどう』も今年2月に出ているようだ。両方合わせれば『迷・惑』😃 読んでみようと思う。