寒いと予報は伝えていたが、ことのほか暖かな午前中に田植えを始めた。
片道、約50mを約2分かけて、1度に8条植えてゆく。
3反の圃場を約1時間で完了する。
午後2時頃には1町分をやり終える予定だ。
植えながら、苗の根元に肥料も置いてゆく。
コード822より845の方が、増収が期待できるらしいが
モノを仕入れてから聞かされてもねぇ・・・ウチは去年あまり収穫に
差がなかったので気にしないことにする。
見事に揃い育ったコシヒカリの苗だね。約20cmほど、
一ヶ所当たり3、4本の苗を挿してゆく。これを丹精込め育て
秋には3、40本の水稲となる。
これがマシンの心臓部。苗のカタマリをセットし、
同一円回転上にある、2つの爪が、カタマリから苗を少しずつ掴んでは
土の中に挿してゆく。先人が、自らの指先で行っていた作業と同様のことを
無機質な機械が正確に再現し、数倍以上短縮した時間でこなしてゆく。
本代掻きから1週間寝かせた土も大いに浮き上がることなく順調に
苗を受け入れている。挿され切らずに浮いてしまう苗もそんなに多くない。
深く掻きすぎた部分は水面から土までの間がありすぎて爪が空振りして
苗が浮いてしまうが、それはオイラの掻き方の下手さ故であり、後で補植せねばなんね。
お昼♪
彼女は決して『ご苦労さま』とねぎらいに来ているわけでは当然なく、
『なんかちょうだい、とぅさま』と媚に来ているわけである。当然。
そんな彼女に今年も『お友達』を連れてきてやった。
なんだーっ!おまいはーっ!やんのかーっ!おいーっ!
女の子がそんな荒言を吐いてはダメだよ。
我関せず。早いとこ、逃げ出す算段でも考えているのかもしれない。
くっそー!シカトしやがってーぇ!なら、おまいに吠えたるわー!
もっと無視されるよ。多分ね。
もうやめときなー。背後に回っても、なんも変わらないと思うね。
田植えの間、恋女房は、セッセと育苗ユニットで健やかに成長したトマト、ピーマン、
万願寺唐辛子、先週買ってきた茄子苗等を移植と防風対策を施していてくれた。
上出来、上出来。さすが我が女房といったところかな。
予定通り、午後2時過ぎには全圃場の作業を終了し、引き続き補植を始めた。
各圃場の角の部分、マシンが旋回した部分を補植し終え、内部は1週間後、ある程度根が張ってから
行うことにした。田植え直後に、27cmのデカ足オヤジが歩き回ったら余計苗を浮かしてしまいそうでね。
田植えは1日で終わったが、補植は繰り返し繰り返し暇があればすることになるな。
したからといって、収穫量に大きな差はないのだが・・・まぁ、見栄えとこだわりだけだわ。
お田植え祭りの〆は、何年ぶりだろ?高価ウナギで。一応、一日頑張ったご褒美と、豊作祈願、
恋女房の移植お手伝いのお礼と全部イイこと言い訳にして。ここのとこウドンばっかしだったしね。
※カメ君は、しばらく黒娘の相手をしていただいた後、西の川にお帰りいただきました。
決して、蒲焼にはなっておりませんので、どうぞ、誤解の無いようよろしくお願いします。