二〇二四年七月十三日(土)。
早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)その他の混合適量。
朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)その他の混合適量。
昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)その他の混合適量。
夕食(午後六時)。ピュリナワン(成猫用)その他の混合適量。
朝目が覚めると飼い主の枕元に赤い犬のぬいぐるみが置いてあった。
いつ置いていったのだろう。
そう言えば早朝あたりひとり遊びしている音が何となくしていたような。
ぬいぐるみをよく見てみる置いてあるのはぬいぐるみだけでPPバンドがどこに行ったのかわからない。
遊んでいるうちに外れたのかわざと外してしまったのだろう。
よく考えてみる。
PPバンドが外れてしまったから付け直しておいて欲しいということなのだろうか。
付けている時は付けていない時より大変楽しく遊べることを覚えてしまったので多分そうだろうと思い家の中を探してみる。
ところがしかしどこに行ったのか。探しても見あたらない。おかしいなあ。
タマ、どこへやったの?
人間語を話すわけはない。けれども飼い主の常としてとりあえず人間語で尋ねてみる。
何食わぬ顔で飼い主のそばをうろうろするタマ。
「どこへやったのかな」と猫自身でもわかっているのかいないのかわからない風情。
さらに「早く探して見つけてきて」といった風情をも醸しだす。
そんならタマが案内してくださいなと飼い主はおもう。
もう一度よくよく探してみると見つかった。
玄関マットの上。
PPバンドと大変色が似ているので無生物のバンドが擬態して見えていたのだった。
軒下のアマガエルは今年も剪定した金木犀の葉っぱの枯葉色に擬態しているのを見つけたけれど、バンドは白に近い半透明なので玄関マットと重なると一見したところまるで何も「ない」かのように映って見える。
世界は広いようで狭い。
黒猫繋がりの楽曲はノン・ジャンルな世界へ。クロノス・クァルテット&フレンズ。サン・ラーへのトリビュートアルバム。ひと癖ふた癖ある多彩な面々が集まった楽しいトリビュートヴァージョン。ひとりひとりの参加アーティストの名を見ればさすがに個性の塊。それがレッド・ホット・オーガニゼーションとクロノス・クァルテットという軸のもとで単なる意外性だけでない考えられたまとまりを聴かせる。