阿部ブログ

日々思うこと

京都の第一旭 たかばし店でラーメンを食する

2013年05月15日 | 日記
昨日、京都駅から徒歩5分の「第一旭 たかばし本店」(京都市下京区東塩小路向畑町845)にて、同僚と元同僚の3人で有名な京都ラーメンを食した。16時過ぎの入店なので、お客さんは3人程度。多分いつもなら混んでいるんだろう。
           
       ↑ラーメンは650円です。大盛りは特選ラーメンと名称が変わり800円。

美味しいとの事だったが、確かにウマイ!ラーメンも京風で薄口だと東北人としては「いまいちだな~」となるが、地元京都の生醤油による濃厚な醤油味で満足、満足。上にのっている焼豚も、第一旭こだわりの一品。使っている焼豚は、殆ど市場に出回らないと言う国産豚の「中大貫」で、醤油味のスープに良くからんでこれも美味だ。中大貫は、2回出産を経験した体重120kg程度の雌豚を言うが、これより若い豚だと、脂肪が多く、スープに濁りが生じるし、中大貫より大型で歳をとった大貫豚になると大味で、折角の特製麺が活きない。この焼豚も多すぎず、少なすぎず適量で麺やスープを邪魔しない。いい感じだ。

一番上にトッピングされているのは、勿論「九条ネギ」。九条ネギの旬は11月から2月だが、第一旭の九条ネギは、内側のぬめりは、十分に香り高く、また甘くで焼豚と麺の味を引き出す役割を十分に果たしており、緑色も鮮やかだ。

余談だが、第一旭の隣のラーメン屋「新福菜館」もお勧めのようだ。次回は是非ラーメンを食してみたい。

神田明神にある彰忠碑と護国慰霊之碑

2013年05月14日 | 日記
神田明神の境内の奥、銭形平次の碑を通り過ぎると正面に「祖霊社」が鎮座している。実は、分かりにくいのだがこの祖霊社の裏には、「彰忠碑」と「護国慰霊之碑」がヒッソリと建っている。
祖霊社の左壁には、このような案内がある。
思い切って祖霊社の細い脇道を通って行くとそこには巨大な「彰忠碑」が屹立し「護国慰霊之碑」が側に控えている。
                           
「彰忠碑」は、明治40年、日露戦争で戦没した旧神田区出身者の遺勲を称えその名を後世に伝えるために建立された。彰忠碑の文字は、第三軍を率いて203高地・旅順戦を指揮した乃木希典の揮毫だ。二人のご子息は共に戦死されており、明治天皇の死に際し静子夫人と殉死され、乃木家は断絶した。
「護国慰霊之碑」は、大東亜戦争で神田区から出征した軍人の戦没者と、空襲の惨禍を蒙り亡くなられた民間市民を含めた諸霊の慰霊と感謝の誠を捧げるために、昭和51年、保士美会によって建碑された。
                       
護国慰霊之碑に向かい合う形で「戦利記念品之記」が建っている。この碑は、明治41年に建立され、日露戦争においてロシアから得た大砲や砲弾など戦利品が周囲に配されていたと言う。この碑の撰文は、江戸時代の国学者・平田篤胤の曾孫で、神田神社の宮司でもあった平田盛胤氏によるもの。
                       

神田明神での表千家家元による献茶式 と 金剛流による「明神能 幽玄の花」

2013年05月13日 | 日記
明日、5月14日11時から、表千家家元による献茶式が行われる。

神田明神の氏子である三井越後屋は、代々、表千家のパトロンであり、家元にもし何かあった場合、そして後継者がまだ幼い場合には、三井総領家の当主が一時的に表千家の相伝を引き継いで、後生に歴代の茶具や秘伝を確実に伝承する。そう、三井家の当主は表千家の「皆伝」を持つのだ。「皆伝」は相伝の中でも最も位の高いもので、家元以外には三井家の当主だけが持つ。
三井家と深い関係にある表千家の家元自らが、神田明神でお点前を献ずるのは、理解できるだろう。過去ブログ「NHK特集 京都・表千家 ~わび茶の世界~

明日は、例年通り濃茶と薄茶がたてられ、御神前に奉納される。この表千家による「献茶式」は昭和三七年に始まっているが、家元による袱紗さばきを直接感じ観る事が出来る貴重な神前式だし、明日の式に使われる茶器・茶杓にも注目だ。

夜には「明神能 幽玄の花」が、金剛流 遠藤勝實氏により「殺生石」が演じられる。遠藤氏は同じ山形県の出身で、石川島播磨に入社されている。
金剛流は能楽シテ方五流派(観世流、宝生流、金春流、金剛流、喜多流)の一つで、古くは奈良の法隆寺に奉仕した猿楽座の坂戸座を源流とすると言う。と言う事は578年創業の世界一古い会社「金剛組」に匹敵する歴史を有する流派だ。金剛流の芸風は「舞金剛(まいこんごう)」といわれ優美さと豪快さを併せ持つ独特のものだ。金剛流能楽堂は、京都にあり、宗家も京都だ。観世流、宝生流、金春流、喜多流家の宗家は東京だ。

明日の演目は、金剛流家元・金剛永謹による「素謡 神歌」。狂言は、和泉流・野村万作による「蝸牛」。和泉流の狂言は、今年の靖国神社の夜桜能についで2度目だ。過去ブログ→「第21回 靖国神社「奉納夜桜能」を鑑賞

素謡(すうたい)神歌(かみうた)は、古来から天下泰平、国家安穏を祈念する謡であり、神前による芸目としては最良だ。将に神歌。
しかし、明日は、京阪奈(けいはんな)学術都市のNTTとNICT視察で終日出張で、家元の献茶式も能も観れないのが残念だ。来年は是非とも鑑賞したいものだ。

神田明神の御神輿と山車

2013年05月12日 | 日記
昨日5月11日は、神田明神の「神田祭 神幸祭」だったが、今日12日9時からはいよいよ「神輿宮入」だ。

神田明神の御神輿は、神社境内の奥にある「奉安庫」に安置されている。
                 
安置されている御神輿は3体で「一の宮鳳輦 大己貴命」、「二の宮神輿 少彦名彦」、「三の宮
鳳輦 平将門命」。それと「神田明神 大御輿」が1体。
「一の宮鳳輦 大己貴命」は大黒様がお乗りになる鳳輦で、出雲大社の主宰神である大国主命ともいわれるが、この鳳輦は、戦後初めての神幸祭の際に新調されたもので、時に昭和27年で神田・宮惣作である。
                   
「二の宮神輿 少彦名彦」は、恵比寿様がお乗りになる神輿で、昭和48年に三越日本橋本店から、三井越後屋300年を記念して奉納されたもの。下谷・種谷豊次郎の作。
                     
三越の奉納文は~
『神田明神 二之宮神輿
 三越は代々神田明神の氏子として御町内の皆様と共に歩んで参りましたが 
 昨年は創業三百年にあたり十一月十三日には日本武道館において記念式典を奉行いたしました これも偏に 神田明神の御神慮の下 有難い意を表し御神輿を奉納することにいたしました 昭和四十八年四月吉日 株式会社 三越』とある。

「三の宮鳳輦 平将門命」は、ご存じ平将門命がお乗りになる鳳輦。昭和62年に調製されたもので五世宮惣・村田桂一の作。
                   ←左側が平将門命の鳳輦。

豪華絢爛な神田明神の大神輿はコレだ→     

神田明神の境内には、山車が2台展示されている。1台は魚河岸会の「加茂能人形山車」で中央区の指定文化財。
                 
もう1台は、岩本町二丁目岩井会の「桃太郎人形山車」。山車本体は昭和9年、柏原甚吉作で、桃太郎人形は昭和11年、松崎昭玉作。
                   
実は、神田明神本殿にも御神輿が安置されている。
            

東京国立近代美術館工芸館 「所蔵作品展 ~花咲く工芸」 その2

2013年05月12日 | 日記
5月6日に終了した「花咲く工芸」展に展示された作品です。
          十二代今泉今右衛門「色鍋島うつ木文大皿」
          
          十四代酒井田柿右衛門「濁手つつじ文鉢」
            
          斎田梅亭「截金菱花文飾筥」
            
          鈴木藏「志野水指」
             
          荒川豊蔵「志野茶碗 銘 氷梅」
            
          増田三男「金彩梅花垣水指」
            
          松井康成「練上玻璃光大壺」
            
          加藤士師萌「紅地金襴手菊花文飾壺」
            
          初代宮川香山「色入菖蒲図花瓶」
              
          井上萬二「黄緑釉牡丹彫文鉢」
              
          増村益城「乾漆根来梅花蓋物」
            
          三代魚住為楽「砂張鉄鉢」
            
          野口光彦「朝露」
            
          藤原啓「備前大徳利形壺」
            

頑張れ!下町ボブスレー

2013年05月11日 | 日記
下町ボブスレーは、東京都大田区の町工場が中心となって、純粋な日本の技術のみによる国産ボブスレーを開発して、2014年の冬季オリンピック(ロシア・ソチ)で優勝を目指すプロジェクトで、第183回通常国会の施政方針演説でも言及されている。

ボブスレーは、「氷上のF1」と呼ばれ、2012年1月に発足した下町ボブスレー・プロジェクトは、男子2人乗りボブスレーマシンを開発し、オリンピックでの初メダル獲得を目指すが、中心は、東京大田区の(株)マテリアル、(株)昭和製作所、(株)上島熱処理工業所などが中心となって活動を開始し、今は約30社の町工場が無償で部品加工等に協力している。既に2012年11月に第1号の試作マシンを完成させている。

ボブスレー競技は、1924年第1回冬季オリンピックからの正式種目で歴史あるものだが、未だに日本人は未だ入賞を果たしていない。ボブスレーは、最高時速130km~140kmにも達する競技で、欧米諸国は、政府機関や民間企業が協力してボブスレーを開発してオリンピックなど競技に臨んでいるが、今まで日本はボブスレーをEUから輸入していた。これを純国産技術で設計・開発したボブスレーでソチ冬期オリンピックに参加するのだ。そして優勝!

ボブスレーで重要なのはカウルの設計だと言う。カウル (cowl) とは、ボブスレー本体を流れる空気の流れを整流させ、安定させる覆いの事で、航空機などにも装備されている。カウルは、炭素繊維強化樹脂(CFRP)で成形し、4本のランナーと呼ばれるエッジを付ける。このランナーもまた重要なのだ。ランナーの善し悪しで、100分の1と言う微妙なタイム差が出ると言われ入賞の可否に関わるので、ランナーには非常に神経を使う。このランナーは、F1カーと同じ精度の精密切削加工が必要であるが、これは大田区の精密加工技術が最大限に動員される。

さて、ボブスレーを製造できる企業は、世界広しと雖も3社と言われるが、下町ボブスレーの成功可否を決めるのは、大田区の加工技術と併せて流体数値シミュレーション(CFD)を駆使する事も重要なのだが、このCFD分野に秀でた童夢カーボンマジック社も満を持して参画。それと流体解析ソフトベンダーのソフトウェアクレイドル社も参加。勿論、同社の「SCRYU/Tetra®」は完全なる純国産ソフトで、ボブスレーの車体設計や流体解析で全面支援している。SCRYU/Tetraの入力データは、3次元CAD「CATIA V5」。フランスのダッソー・システムズ社の有名なソフトでモデリングした3Dデータだ。このデータをSCRYU/Tetraで解析し、この解析結果をベースにボブスレーの形状を微妙修正していくプロセスを経る。

ボブスレーの車体は、左右対称なので、ハーフモデルをCATIAで設計する。この時の3D要素数は約1000万要素、節点数は250万に達すると言う。この莫大なデータを、48個のCPUをクラスタリングした高性能コンピュータで解析する。下町ボブスレーの例でも1設計パターン当たり解析時間は、1時間半が掛かる程、この手の解析は処理が重い。入賞を目指して解析を繰り返し最適な形状設計を行い、大田区の精密加工技術で、実際のボブスレーを製造する事となる。
フレー、フレー下町ボブスレー!
                        
最後に、下町ボブスレー・プロジェクトを支援している「さわやか信用金庫」は「ボブスレー応援定期預金」と言う商品を販売している。30万円からの定期預金となるが、下町ボブスレーに技術貢献が出来ない、一般ピープルには比較的ハードルの低い貢献支援となるだろう。

TBSのある赤坂サカスは、近衛歩兵第三聯隊の衛戍地

2013年05月11日 | 日記
昨日の午後、GEを訪問した。GEは発明王エジソンが創った会社。
少々早く赤坂に到着したので、GEが入居しているTBSの隣にある赤坂パークビルの敷地内にある銀杏ヶ丘を訪れた。この銀杏ヶ丘には、近衛歩兵第三聯隊の碑がある。

            

現在TBSのある赤坂サカス一体の一ツ木の丘は、近衛歩兵第三聯隊の衛戍地で、皇居北の丸に衛戍する近衛歩兵第一聯隊、近衛歩兵第二聯隊とは異なり、帝都防衛が主任務の歩兵聯隊だった。初代聯隊長は不敗の立見尚文。

さてGEを辞去してからは、そのまま千代田線赤坂駅には向かわず、少し遠回りだが一ツ木の丘を円通寺通りを下って行く。
                      
そこには「陸軍省管轄」の境界立柱が今でも2カ所残っている。それがコレだ↓
       

三井越後屋が寄贈した藤岡諏訪神社の御神輿が日本橋デビュー

2013年05月10日 | 日記
明日5月11日から『神田祭り「神幸祭」(神田明神室一祭)』が始まる。

神田祭は、ご存じの通り「江戸総鎮守」の神田明神のお祭り。鎮座して1300年と言う神田明神は、神田、日本橋、秋葉原、八重洲、丸の内、大手町など108の町々の総氏神でもある。
過去ブログ「4年振りに神田祭が開催される」にも書いた通り、藤岡諏訪神社の御神輿が日本橋を渡御する。

藤岡諏訪神社の御神輿は、安永9年(1780年)、三井越後屋の三井八郎右衛門が、藤岡の諏訪神社に八坂様の男女一対の御輿を奉納したもの。当時の藤岡には関東各地から絹が集積する地で、三井越後屋は、藤岡町笛木町通りに店を構えていた。三井は、諏訪神社に御神輿だけでなく、1831年には大灯籠一式、1857年には水屋を奉納しており、如何に藤岡の絹が、三井越後屋の商売で重要だったかを物語っている。

御神輿は、日本橋三越本店1階に展示されている。それと通勤途上激写した。
       

御神輿は、木造金箔朱塗り、黒塗りで、方4尺2寸、二重高欄延屋根型で、江戸は人形町通長谷川町の仏師・安岡良運と安岡忠五郎の作。この御神輿が、233年振りに江戸に戻り、神田祭りに参加し、明日16時頃、日本橋付近から三井本館までを往復巡行する予定だ。
御神輿は、今日まで日本橋三越本店に展示されているので、お祭り前に御神輿を観るのもおつなものだろう。

※藤岡諏訪神社の御輿保存会のホームページはこちら

明日5月10日に、出雲大社にて「本殿遷座祭」が斎行される

2013年05月09日 | 日記
明日10日19時より、「本殿遷座祭」が天皇陛下の大御使である勅使迎えて斎行される。

本殿遷座とは、古来から「天下無双の大廈」と謳われた本殿に大國主大神の御神体が再び鎮座される事。出雲大社は、1744年(延享元年)に遷宮され、1809年(文化6年)、1881年(明治14年)、1953年(昭和28年)と3度にわたり大遷宮が行われてきた。

平成の大遷宮は、2008年4月20日に大國主大神のご神体が御仮殿に遷されてから5年を経て、晴れて明日ご神体が新造された本殿に遷座され、一連の神事が執り行われる。翌11日には、勅使が参向し、大國主大神に幣帛を供え、祭文を奏上し出雲大社宮司である出雲国造により「本殿遷座奉幣祭」が斎行される。

平成の大遷宮の神事を執り行う出雲国造は、第84代千家尊祐(せんげたかまさ)国造である。

過去ブログ→「平成25年は伊勢神宮と出雲大社の遷宮の年

     お薦めの本は、コレ→    それとコレも→ 

米国の『中国の軍事力2013』 と 中国の『中国の武装力の多様化運用』

2013年05月08日 | 台湾
米国防総省は5月6日、2013年度版の『中国の軍事力2013』を発表した。

Annual Report to Congress: Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2013:Office of the Secretary of Defense, U.S. Department of Defense, May 2013
ファイルはPDFで3.23MB。92ページ。

今年の「中国の軍事力2013」を発表したのは、デービッド・ヘルヴィー国防次官補代理(
東アジア担当)で、ブリーフィングは、下記から参照出来る。
Department of Defense Press Briefing on the 2013 DOD Report to Congress on Military and Security Developments Involving the People's Republic of China
U.S. Department of Defense, May 6, 2013


今年の年次報告書の注目点は、役立たずの空母ではなく、現実的な軍事脅威は短距離ミサイルと中距離弾道ミサイル、対艦ミサイル、対宇宙兵器の開発と実戦配備、及び軍事サイバー空間での戦闘システムだ。人民解放軍は、これらの兵器システムの開発を持続的に開発を続けていく事を明言している。ヘルヴィー国防次官補代理もブリーフィングで言っているように、これらの軍事技術は中国近隣の地域防衛の能力を強めているとしており、米軍を懸念させているのは、中国の軍事力と予算使途が不透明であり、解放軍の正確な軍事力が把握出来ていない点にあり、様々な背景状況を勘案して、米軍と人民解放軍との交流が必要と発言している。
2020年までに、60%の海軍戦力を太平洋域に展開する再均衡戦略を実行に移す米軍にとっては、軍事分野以外でも中国との協力範囲を拡大していく方針。

さて、中国・国務院新聞弁公室は、米軍の年次報告書に先立つこと、4月16日に『中国の武装力の多様化運用』を発表している。『中国の武装力の多様化運用』の全文を掲載しているのはココ
中国が、自国の国防白書を発表したのは、1995年11月16日の『中国の軍備管理と軍縮』最初で、その後、1998年に『中国の国防』、『2000年中国の国防』、『2002年中国の国防』、『2004年中国の国防』、『2006年中国の国防』、『2008年中国の国防』、『2010年中国の国防』と2年毎に国防白書を発表している。

今年の国防白書での注目点は2つある。第一は、やはり海洋権益の保護、海外の利益の保護、更には国際海上ルートの安全保障が追記されている点だ。記者会見でも「海洋強国の建設は、国家重要発展戦略だ」と発言しており、中国の『尖閣=沖縄解放戦争』が本格化し、かつ長期的。
第二は、人民解放軍の陸軍集団軍の番号、及び空軍と海軍の兵力、それと戦略ミサイル部隊である第二砲兵のミサイル型式を初めて公表している点。陸軍の総兵力は、85万人で、7軍区に18の集団軍が配置され、実質的には旅団規模の合成作戦師団から構成されている。

空軍の総兵力は、39万8000人、海軍は、23万5000人。日本にとって脅威の第二砲兵の兵力は、陸軍兵力に入っていると思われるが、前述の通り、戦略弾道ミサイル東風シリーズと巡航ミサイル長剣シリーズの型式が明示されている。
しかし、過去ブログでも書いている通り、国内の治安維持に充てる「公共安全費」が3年連続で軍事費を上回っている事が重要。2013年度の公共安全費は、7690億8000万元(約11兆4000億円)で、不透明極まりない軍事予算は、7406億2200万元(約10兆9800億円)である。因みに公共安全費の増加幅は9.59%である。

現状における最大の脅威は、人民解放軍の戦力ではなく、中国共産党が国内の統治能力を失う事だ。
中国国内の暴動と公共安全費
中国の軍事費と公共安全費

日本一の地主・本間家と 「ゴルフ2015問題」

2013年05月07日 | 台湾
故郷の庄内には、徳川譜代大名の酒井家の鶴岡と、本間家を中心とする商人の町である酒田の2つの市がある。
特に酒田には、戦後の連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)による農地解放まで日本一の地主だった前述の本間家がある。農地解放当時でも日本全国に3000町歩の田地を持っていていたと言う。庄内では「本間様には及びはせぬが、せめてなりたや殿様に」などと言う戯れ言まで読まれる程の栄華を誇った。

鶴岡出身の藤沢周平の小説に出てくる海坂藩は架空で、実は庄内藩がモデルだが、映画「たそがれ清兵衛」にあるように、武士階級は江戸時代を経るに従い貧窮していったが、酒田は、1672年の河村瑞賢が日本海の西回り航路を開路すると「西の堺、東の酒田」ともいわれた。

日本一の地主である本間家は、農地解放後、一転没落する事となったが、現在子孫が本間ゴルフを経営していると思われているが、公式HPを見る限り経営陣に本間の名前はない。しかしブリヂストンの石橋家と同様に、本間家は同社の発行済株式総数(20,000株)の殆どを保有しているのだろう、本間ゴルフの工場は酒田にあるし~と思いきや、2005年6月の民事再生法適用後、経営再建を進め、今は、中国のマーライオンホールディングスの傘下に入っている。
株式は、投資会社の日興アントファクトリーとマイルストーンターンアラウンドマネジメントから過半数の株式を譲っているとされれるが、株式総数や売却金額は非公表で分からない。しかし一部株式は今でも本間家が保有しているだろう。民事再生当時の社長である本間秀一氏とは同じ歳だ。社長退任後は、何をされているのか。

前書きが長くなったが、本間ゴルフのHPにもあるように、ゴルフ業界には2015年問題があるようだ。現在のゴルフ人口は約1000万人で、その中心は50代後半から60歳代のゴルファー。このが問題で、2007年から団塊の世代が退職し始め、2015年には70歳に達すると流石にゴルフも引退と言う事になり、ゴルフ人口も700万人に減少するのでは?と懸念されているのだ。売上げも1992年には約2兆円だったものが、2010年には約9600億円と半減している。

直接的にはゴルフ場が利用者の減少で影響を受けるが、ゴルフクラブや様々なゴルフ用品を開発・販売する企業も当然の事ながら影響を受ける。何でも日本のゴルフクラブ市場だけも1,000億円市場で、北米に次いで大きな市場のようだ。しかし、このまま何も手を打たずこまねいていると、2016年度の売上げは30%減となると予想されている。

思い起こせば、本間ゴルフのイメージは「パーシモン」だ。一世を風靡した本間パーシモンと言えば「hiro honma」とか「extra90」。柿の木を材料とする硬質感のあるクラブで、ドライバーの事をウッドと呼ぶのは、その名残。今はチタンヘッドの隆盛でバーシモンは遠い過去のものになっているが、酒田工場ではその技術が綿々と受け継がれている。材料の柿の木は、北米ミシシッピ河周辺の樹齢数十年から百年を超える原木を輸入している。この原木からバーシモンとして製品となるり日の目を見るのは、ほんの数パーセントと言う希少なもの。

個人的には、チタンヘッドより断然バーシモンを支持する。ゴルフクラブと言うよりも工芸品だ。昨日まで開催されていた東京国立近代美術館工芸館に展示されているも不思議ではないだろう。それと長年愛用したバーシモンは修理して、酒田工場で新品同様に生まれ変わる点だ。バーシモンを孫子の代にも伝える事が出来るなんて渋いじゃないか。バーシモンは渋柿だし。

これからも本間ゴルフには、経営改善の努力を続けてもらって、ゴルフ業界の2015年問題を乗り越えて継続的に発展して欲しい。匠の技の継承だけでなく、本間ゴルフは、CRM(顧客管理)戦略を強化する為、同社のフラッグシップブランド「BERES」のフルモデルチェンジと同時に、BERESシリーズの購入者に提供する、プレミアムサービス「BERES STARS PROGRAM」を導入し、マーケティング力を高める方針を固め、情報基盤としては、日本ユニシスのクラウドサービスを利用して、たった1.5ヶ月でサービスインしている。

ゴルフ2015年問題に戻ると、少子高齢化によるゴルフ対象人口の減少は必然だし、団塊の世代リタイア(2007年問題)以降は、シニアゴルファーとして活性化すれば2015年年までは現在のゴルフ場入場者数を維持・増加の期待が持てるが、2015年以降はいよいよゴルフコースの余剰と整理淘汰が起こる。これは避けられないので、ゴルフ産業全体としての成長ビジョンと先着を共有し、需要縮小に決然として対応する必要がある。果たしてゴルフ産業界は今後どのように動くのか?要観察だ。

※個人的には、ゴルフ人口が減ったら、またゴルフを始めようと思っている。勿論、本間ゴルフのバーシモンで。

東京国立近代美術館工芸館 「所蔵作品展 ~花咲く工芸」 その1

2013年05月06日 | 日記
近衛師団司令部だった東京国立近代美術館工芸館で開催されている「所蔵作品展 花咲く工芸」の作品を鑑賞。
                    

             最初の作品は、北大路魯山人の「金彩雲錦鉢」
                       
           続いて同じ魯山人の「色絵牡丹文鉢」
           
                   音丸耕堂の「彫漆紫陽花茶器」
                       
                  柿右衛門製陶技術保存会「柿右衛門濁手牡丹椿文壷」
                       
                    森口華弘の「古代縮緬地友禅訪問着 早春」
                              
               藤田喬平「飾箱 夜桜」            藤田喬平「飾箱 紅白梅」
                          

朝鮮半島の次は中東湾岸 ~5月8日から多国籍合同演習が始まる~

2013年05月05日 | 日記
2ヶ月と言う長期に渡って実施されていた米韓合同演習 "Foal Eagle" が終了。息もつかずに今度は5月8日から30日まで中東湾岸域で、多国籍海軍による合同演習が始まる。
この合同海軍演習は、中東湾岸エリアでの民間船舶の航行安全確保と機雷除去が主体とされ、海上自衛隊の護衛艦と掃海艇、それとソマリア派遣の対潜哨戒機が参加する予定だ。

勿論、対抗部隊はイラン海軍と革命防衛隊だが、既にイスラエル海軍の潜水艦がスエズ運河を過ぎ紅海に入っている。イスラエル政府によれば、イランの核兵器開発が、今年の春から夏にも最終段階に入るとの見解を示しているこの時期に、微妙な湾岸域での海軍演習を行うのは、明確なイランへの威嚇以外の何物でもない。イスラエルはイランの核武装については断固たる軍事的解決手段を行使する事を明言している。

この合同海軍演習には、米海軍は勿論の事、イギリス、フランス、アラブ首長国連邦などアラブ海軍、ニュージーランドなどイギリス連合王国海軍を中心に30~40カ国の海軍が参加する予定との事だが、多分にソマリア海域に派遣されている各国海軍部隊が参加するのだろう。イギリスは攻撃型原子力潜水艦を派遣する。

ロシアの動向が注目されるが、ロシア太平洋艦隊旗艦である巡洋艦ワリャーグがウラジオストックを5月1日に出航している。行き先は不明だが、多分にこの合同演習監視する為、湾岸域を遊弋するのだろう。地中海とインド洋海域に所在するロシア海軍艦艇もはせ参じるだろう。

ロシアのメディアは、今回の合同海軍演習の真の目的は機雷除去演習が目的ではなく、逆の機雷敷設だと報じているいるが、真偽の程はわからないが、あり得ない事ではないと思う。今回の合同海軍演習のエリアにホルムズ海峡は含まれないとしているが、機雷敷設は潜水艦で可能だ。既に米海軍は勿論の事、合同演習名目でイギリス、イスラエルの潜水艦が展開しつつある。

特にイスラエル海軍は、潜水艦戦力の強化に余年がない。今年4月29日にドルフィン級(Dolphin) 潜水艦の5番艦であるINS Rahavの就役式典を実施し、試験航海を経て、晴れて2014年にはイスラエルに最終納品される。同じドルフィン級の6番艦は、ドイツで建造中である。このドルフィン級の4番艦、5番艦、それと6番艦は、海上自衛隊のそうりゅう型と同じAIP(Air Independent Propulsion)がメイン動力で、静粛性に極めて優れている。

この当たりのことは過去ブログ「イスラエルの核武装した潜水艦艦隊とエジプトのドイツ潜水艦購入」に書いているので、ご参照下さい。

しかし、朝鮮半島の次は、湾岸ですか~忙しい事ですね...

近衛歩兵第二聯隊の碑

2013年05月05日 | 日記
近衛歩兵第二聯隊は、近衛歩兵第一聯隊と同じ日に軍旗を親授された日本陸軍最古の歩兵連隊。
近衛師団長・北白川能久親王の指揮の下、近衛歩兵第一聯隊とともに台湾平定に従事。日露戦争では明治37年の九連城攻略に参加、その後、遼陽、沙河、奉天などの戦闘に従軍した。
敗戦により昭和20年8月25日、軍旗を奉焼し解隊となった。

因みに軍旗は明治12年の太政官布告により連隊軍旗の制式が定められ、皇室儀制令の付則 「軍旗親授の儀」に則って授与されていた。歩兵連隊の軍旗は、幅3尺、縦2尺6寸4分で、陸軍最初の軍旗は、明治7年1月に近衛歩兵第一聯隊と近衛第二聯隊に親授したのが嚆矢。

        
聯隊記念碑の裏には、聯隊員の銘板が貼りつけてあるコレだ。
 

以下は、聯隊碑とその裏には細かい字で聯隊メンバーの名前記されている銘板がある。
     
それと、聯隊碑の正面から見て右側には歴代の連隊長名が記されている銘板がある。
   

記念植樹をしており、橘が植えられている。
    
橘の木の根元にある記念植樹碑にはこうある。

『記念樹たちはなの由来
われら元近衛歩兵第二聯隊出身者有志一同は 昭和四十三年一月二十三日この地に記念碑を建立するに際してその昔宮中守護に当たる左近衛府 右近衛府の武士が御所紫宸殿前に左近の桜と右近の橘をそれぞれ分して培養していた故事に因みこの橘の実生から京都御所で育成した苗木を拝受してこの記念樹として植樹し われら近衛兵の皇室に対する思念を永遠に伝える 左にある橘は昭和五十一年十一月十日今上陛下御在位五十年を奉祝して右記 同様の苗木を記念植樹したものである
昭和五十八年一月二十三日 近歩二会 
元近衛歩兵第二聯隊戦友会』

近衛歩兵第二聯隊戦友会(近歩二会)は、平成20年に会員の老齢化を理由に解散している。

安部首相のトルコ訪問

2013年05月04日 | トルコ
安部首相が、トルコを訪問した。
当ブログで既報の通り、トルコでは開発案件が目白押しだ↓
 
イスタンブール=アンカラ高速鉄道とボスポラス第3橋

イスタンブール西部開発と第三空港プロジェクト

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、2020年オリンピックに関して、安部首相に「オリンピック招致を辞退してください(笑)」と発言しているが、その通りで2020年のオリンピックはトルコでの開催が望ましい。

何せ、東京は福島第一原発事故で高度に放射能に汚染されており、今後も巨大地震の発生懸念は増すことはあれ減ることは無く、むしろ富士山の噴火や東海=東南海=南海地震の脅威が増している。

諄いが、2020年のオリンピックはイスタンブールで良いではないか。