昨年上演した「スケッチブック-供養絵をめぐる物語-」が、盛岡市民演劇賞の大賞をいただいたので、ご褒美として、令和7年度中に再演する場合は、劇場使用料をタダにしてくれる、という特典をいただいた。折角なので再演したいと思うのだが、やはり再演をするのならば、供養絵のお膝元である遠野でも是非上演したい。
というわけで、ご相談に行ってきた。舞台美術の平川が都合をつけてくれたので、同行してもらう。やはり、会場の下見だの考えると、1人では心許ないのだ。
佐々木喜善のひ孫にあたる佐々木さん(当たり前か)と、この春、岩手芸術祭の総会でお知り合いになったので、相談に乗ってもらうことにした。時期はいつ頃が良いか? 会場はどこが良いか?etc.10月になると、いろんな行事が立て込んでくるらしいので、9月くらいが良いでしょうとの助言をいただく。夏休みの話なので、まだ夏の空気が残る9月は良い季節だと思う。下見した会場は、遠野市民センター中ホールとして位置づけられている、あえりあ遠野の方にある多目的ホール。大きさ的にも場所的にもここが相応しいと思う。
午後からの会合だったので、平川の助言に従い、お昼を「ばんがり」で蕎麦、ということにして、店に行ってみたところ、蕎麦は移転して、ラーメン関係部分だけが残っていた。すっかり蕎麦の口になっていたが、それはそれ。気を取り直してラーメンとチャーハンのセットをいただいた。んまかった。
そして夜はモリシミの企画会議である。モリシミは隔年開催なので、来年度の企画である。MORIOKA Chronicleシリーズの3作目ということになる。岩手公園ものがたり、盛岡バスセンターものがたり、と来て次は何か? これは正式発表を待つので、ハッキリとは言わないでおくが、~ものがたり、ではない、ということだけは言っておこう。
盛岡三大麺シリーズでは、冷麺のオムニバス「冷麺で恋をして」、じゃじゃ麺を作った男の一代記「わたしのじゃじゃ麺」、そして、伝説のお給仕がいたわんこそば店の過去と未来を描く「わんこそばの降る街」と、時代設定が現在→過去→未来、みたいな感じになっていたので、そんな感じになるかもしれない。ならないかも知れない。
そんな日の2日後、夏休み前にやった某中学校での演劇ワークショップの振り返りをしてきた。ワークショップはどうでしたか? その後、生徒たちに何か変化がありましたか? なんてことを担当の先生に聞き取りに行くのだ。
演劇ワークショップをやったからって、そんな劇的に子どもが変わるわけではないのだが、たまに、不登校だった子が、それ以来学校に来るようになってたとか、人間関係がちょっと変わったようだとか、聞くことがあるのだ。
それが今回、学年全体が劇的に変わった、というのだ。それまで、斜に構えて、一生懸命やることを冷笑したり、思っていることを言わなかったり、ということが多かったらしいのだが、ワークショップ以降、自分の思っていることを提案したり、実行したりすることに積極的になったというのだ。
担当の先生が所用で少し遅れるというので、学年の別の先生が最初にお相手してくれたのだが、その変わりっぷりを熱く語ってくれた。
長くやってると、そういう劇的な変化にぶち当たることもあるんだなぁと、感慨深いモノであった。
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