週一サウナは、大体ルーティーンとして守っていて、近場をローテーションしている。普段の生活では、知らない人がたくさんいるところに行く機会はそうそうないので、知らない人が、しかも裸でうろうろしている風呂は、なんというか、ネタの宝庫なのである。
タイトルの「おふろのおじさん」は、オレだっておふろのおじさんなのだが、思わず笑ってしまったり、なんでそうなってる? と疑問に思ったりすることがちょくちょくあるのでそうなっている。
今回取り上げるのは、Tバックのおじさんと、ドライヤーのおじさんである。
ユートランド姫神には、ポイントカードがあり、盛岡市民割引なんて言うのもあって、温泉とサウナがあるお風呂としては、リーズナブルなので、ときどき足を運んでいる。夏場などは、露天風呂の傍らで寝転がって日焼けしているおじさんもいて、なんとも自由な空気が漂っている。
そんな日焼けおじさんに、いわゆる水着の日焼け跡みたいなのが一切無い、丸焼けのおじさんがいた。つまり、全裸で日焼けしているのである。
先日、そのおじさんとたまたま湯上がりの脱衣所で一緒になった。特に見るわけでもないのだが、何となく目の端に入る全身丸焼けおじさん。そのおじさんがパンツをはいたときにちょっと目を疑った。
純白のTバックである。
なんとも言えない気持ちになり目をそらしたが、なかなかの衝撃であった。
サウナローテーションの中に「ゆっこ盛岡」がある。近いので、夕方に行くことが多い。先日亡くなったMさんや、ちょくちょくウチの芝居にも出てくれるSさんとも顔を合わせることがあるお風呂である。
そこでの湯上がりのことである。
身体を拭き、見るともなく洗面所のあたりを見ていると、ドライヤーを使うおじさんがいた。何となく違和感を感じたのは、坊主に近い短髪だったからである。
「ドライヤー使う必要ある?」
そんな疑問を感じるのは当然で、オレももう20年以上ドライヤーを使っていない。
そのおじさんは、頭に当てるのもそこそこに(当たり前である)全身にドライヤーをかけ始めた。全身に剛毛があるわけでもないのになぁ、と思っていると、おじさんはやおら片足を椅子に上げた。
そして股間にドライヤーをかけ始めた。
オレは思わず吹き出してしまい、思わず目をそらした。そらしたものの、ドライヤーの音は相変わらず響き渡っている。恐る恐る振り返ってみると、まだまだ念入りに股間を乾かしている。何をそんなに乾かす必要があるのか? 玉の裏側あたりを実に念入りに乾かしている。
お風呂にはいろんなおじさんがいるのである。
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