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ヒグラシの衝撃

2024-10-05 15:40:17 | 動物

 10月2日にゆぴあすに行った。ここに行く目的はサ活である。

 https://blog.goo.ne.jp/abusann/s/%E3%82%B5%E6%B4%BB

 まず最初に身体を流し、露天に身体を沈める。今年の夏は長かった。しかし、さすがに10月である。日中に半袖になることはあっても、もはや夏ではなかろうと思っていたが、そうでもなかった。
 時刻は4時くらい。夕方の風情は漂っているが、まだ暗くなるほどではない。目の前は森ってほどでもないが、木々がそれなりに生えていて、当然のように自然豊かである。まずはゆったりと身体を温めていると。

「カナカナカナカナ」

 ん? ヒグラシ? え? 10月だよ? 

「カナカナカナカナカナ」

 間違いない! ヒグラシである。10月2日にヒグラシかぁ・・・衝撃だった。
 八日目の蝉どころではない。10月のヒグラシである。もはやお相手はいないかも知れないのに、夏の夕方風情の鳴き声が響き渡っている。
 こりゃ驚いたね。と、ひとしきり驚いたところで、ちょっと柔軟体操をしてみる。
 ここの露天はわりと空いていて、迷惑がかかる人はいない。そんなわけで温まった身体でゆっくりと身体をほぐす。足を前後に開いて前の足を曲げ、ふかく腰を落とし、腸腰筋あたりを伸ばす。
 そして、開脚をしてゆっくりと角度を広くしていく。
 そのときだった。
 浴槽脇の椅子で涼んでいたおじさんがオレに声をかけた。

「スゴいですね、足、開きますね」

 急なことだったので、オレもアタフタしそうだったが、風呂の中ではリラックスしてるので、落ち着いて答えた。

「いやあ、温まると柔らかくなるんですよ」

 オレにはヒグラシが衝撃だったが、そのおじさんにとってはオレの開脚が衝撃だったのだろうか? 思わず話しかけずにはいられないような。そういやオレもこの間、カモシカ見て女子中学生に声をかけたのだった。



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