葉上照澄大阿闍梨の足跡を辿って聖地エルサレムにて平和を祈る旅では、ユダヤ教やイスラム教の方々だけではなく、2日目の6月12日には古代シナゴーク跡の見学場所で、カペナウムでフランシスコ会の僧侶と面会、3日目の6月13日の午前中にエルサレムと中近東地区の最高責任者で、聖公会大主教のスヘイル・ダウニ師を訪問して聖ジョージ礼拝堂を見学しました。また、当日はアルメニア教会の僧と昼食を共にしました。
イスラエルのキリスト教徒は、カトリック教会、東方正教会、聖公会、アルメニア使徒教会などで、聖公会はイングランド国教会に、アルメニア教会は東方諸教会系などにそれぞれ属します。
スヘイル・ダウニ師は遠来の客である私たちを大歓迎し、ユダヤ教が大半のイスラエルでも、キリスト教にとっても聖地であり、今もその信仰が息づいていることを強調していました。
イエスが生まれたのはパレスチナ自治区のベツレヘムで、生まれた洞窟の上に現在はカトリック教会、アルメニア使徒教会、東方教会が区分所有するイエス生誕教会が建てられています。イエスはエルサレムの東郊のオリーブ山で最後の説法を行ったといわれ、復活したイエスが弟子の前に姿を現し、オリーブ山の頂上から昇天したと伝えられています。イエスが磔にされたゴルゴダの丘は旧エルサレム市街にあり、そこには聖墳墓教会が建っています。それもまたカトリック教会、東方教会、アルメニア使徒教会、コプト正教会、シリア正教会の共同管理になっています。
私どもの一行は、2日目の6月12日にはナザレの受胎告知教会を、4日目の6月14日にエルサレムの聖墳墓教会、5日目の6月15日にベツレヘムのイエス生誕教会を訪問しました。新約聖書に書かれている聖地を訪れることができて、私も筆舌に尽くしがたい感銘を受けました。
とくに、カトリック教会の受胎告知教会では、細川ガラシャがモデルといわれる長谷川路可画伯の日本画風モザイク「華の聖母子」が展示されており、私も感動して見入ってしまいました。
写真は
上から受胎告知教会
「華の聖母子」のモザイク画
聖公会大主教のスヘイル・ダウニ師
聖墳墓教会
アルメニア使徒教会の修行僧
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