先週からだ。帰宅するやいなや山の神が走ってくる。手には除菌アルコール、銀イオン・アロエエキス配合のウェットティッシュ(上の写真)を持っている。すかさず1枚抜き取り、手渡しされる。ウィルスが付いているかもしれない手を拭けと、ぬぐえと。
部屋着に着替えてリビングへ行くと、今度は手洗いを要求する。石鹸でよく泡立てて1本1本の指をよおく洗うようにと。
どうせ感染してしまうときは、感染してしまうのだ、避けられないのだと思う反面、少しでもリスクを減らしたいと思うのが世の常。とはいえ、面倒くさいし、過剰反応じゃないかとアンビバレンツな感情が交錯する。
最近は花粉が飛んでいるので、例年同様に私は電車の中でマスクをしているが、その目的の人よりも、いまは明らかに新型コロナウィルス対策のほうが多いだろう。まあ、花粉症の人は両方を兼ねているのだけれど。
さて、また我が家の話。就寝のころになると山の神がまた活発に動き出す。先ほどのアルコール入りウエットティッシュを片手に、私が触ったところを念入りに拭きはじめる。ニカーとわざとらしい笑みを浮かべ、書斎までやってきて、照明のスイッチを拭き拭き。ドアノブも拭き拭き。私の見えないところで、階段の手すりや寝室の照明のスイッチも拭いているのだろう。
早く収束してほしいものだ。