標高 約1570m 群馬県
2008年7月21日(月・祝) 晴れ
メンバー 山の神と私
コースタイム 9:35武尊田代自然休養村キャンプ場駐車場9:45--10:30田代湿原10:45--ヒメカイウ園--花咲湿原--11:30田代湿原入口11:36--12:18駐車場
前泊は、湯の小屋温泉の民宿やぐら。この宿の前の道は人造湖へとつながる道で、カヌーをルーフに載せた車やボートを牽引している車が通り抜けていく。たまたまそれを目撃してしまい、ここでカヌーができるのかと、ちょっとそそられた。8:00から朝食をとり、9:05チェックアウトする。
左:武尊田代自然休養林キャンプ場 右:周辺案内図
湯の小屋温泉から奥利根湯けむり街道を走り、照葉峡の先、武尊田代自然休養村キャンプ場へと車を走らせる。9:35あまり人のいないキャンプ場内に入り、スペースをゆったりとって駐車。身支度を整え、どこから田代湿原に入っていくのだろうと、山の神とキョロキョロしていると、案内板があった(写真右上)。
左:森林浴のみちに入る 右:ギンリョウソウ
9:45スタートしてすぐに、「森林浴のみち」と書かれた道標が出てくる。うす暗い道だ。すぐに暗くてジメジメしたところに自生するギンリョウソウに出くわした(写真右上)。やがて明るいブナの美林となり、まさに森林浴の道となる。
田代湿原
ほどなくして、田代湿原に着いた。湿原は外縁から見るだけで、中にはいっさい入れない。木道は設置されていないのだ。つまらないけれど、そのほうが自然保護につながるということか。
ちょうど咲いていたヒメカイウ
山の神がもう帰ろうという信号を発しているが、花咲湿原までは行こうとあごをしゃくった。田代湿原から下っていくと、一見ミニ・ミズバショウといった感じのヒメカイウの群生地が出てくる。調べてみると、ミズバショウと同じサトイモ科で、やはり同じ仲間なのだとわかる。
左:花咲湿原の入口 右:山の神、乾燥気味の花咲湿原を歩く
そこから目と鼻の先にお目当ての花咲湿原があった。草むらのなかでパッと見気づかなかった標示だが、よく見ると「花咲湿原」とちゃんと書かれている。それにしても蒸し暑い。田代湿原から高度を下げ、しかも樹林帯を抜けて直射日光をもろに全身に浴びているせいだろうか。
木道から周囲を見渡すと、花咲湿原という名前からイメージするものとは、だいぶ実態は異なっていて、「花枯」の様相を呈していた。ワタスゲがちらほらあるだけで、アキノキリンソウやコバイケイソウの茶色になった葉が目に付く。だいぶ乾燥化が進んでいるように見受けられた。
田代湿原に戻る
花咲湿原で嘆息し、すぐさまお帰りモードに切り替わった。そのまま田代湿原の入口に戻って、11:30木陰で休憩にした。見上げると、入道雲がもくもくと空を覆い始めていた。天気予報では、午後から天気が崩れるということだったので、山の神とすぐに腰を上げる。
12:18駐車場に戻ったが、天気が崩れる気配はまだない。前泊した民宿の人の話では、この辺り一帯は、群馬(水上)の天気予報よりも、新潟のほうの予報を見たほうがいいとのことだったが、まさしくその通りなのかもしれない。
帰途、昼メシを食べるところを物色しながら移動し、国道291号に出る直前にそば処角彌(かどや)を見つけた。私は野菜天ざるそば(¥1,150)、山の神は海老天ざるそば(¥1,350;いずれも値段は当時のもの)をそれぞれ食した。そばは手打ちでうまかったが、つゆは天つゆみたいで物足りなかった。それでも腹を満たせればしあわせだ。関越に上がると、いつもの場所で若干の渋滞があったものの、17:00過ぎには帰宅できた。