目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

平標(たいらっぴょう)山

2012-09-09 | 山行~上州

平標山 標高 1983.7m 松手山 1613.6m 新潟・群馬県

2012年8月19日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:50火打峠平標山登山口駐車場8:05--(5分休憩)--9:08鉄塔先のシナノキ9:15--9:45松手山9:53--10:40最終上り取り付き(看板あり)10:45--11:05平標山山頂(昼食)11:48--12:20頃 平標山ノ家12:33--13:10平元新道登山口(林道出合)13:15--14:10火打峠駐車場

4:30頃家を出発。関越では渋滞にはまることもなく順調に進む。途中雨がパラつくが、天気予報はまあまあだから、じきに回復するだろうと安穏と車を走らせていた。平標山のもっともポピュラーな登山口である火打峠の駐車場には、7:50に到着。すでにもう何台も駐車していて、出足の早さに驚かされる。最近は暑さのせいか、なるべく早く出発しようとする人が増えているようだ。人によっては夜中に来て、仮眠をとって早朝出発とかね。

01img_5972 02img_5974
左:火打峠平標山登山口駐車場。右手にも駐車スペースがある 右:駐車場にある立派なトイレ

トイレに寄って、8:05出発。右上写真のトイレの左手に登山口がある。ここから松手山コースにも、上信越自然歩道コースにもつながる。昨日までは、後者のコースをたどって、ぐるりと一周と思っていたのだが、山の神が展望とお花の道を上るほうがいいと言い出して、逆コースをたどることにした。

松手山コースは、かなりの急登の連続になるから、下りに使おうと思っていたのだが、まあ上信越自然歩道は、面白みのない林道歩きが長いから、下山に使ったほうがいいかと妥協する。むしろ展望とお花の道というハイライトを、先にもってきたほうがいいかと思い直す。

001img_5977002img_5981003img_5982004img_5984
平標山は、高山植物の宝庫

車道から、登山道に入っていくと、すぐさま急な上りが始まった。少しモワっとした空気が気になる、日差しがない道を上がっていく。その日陰の地べたには、見たことのない花(上左端)や、たまに見かけるが名前のわからない花が咲いていた。残念ながら、家にある植物図鑑を眺めてみても、該当するものは見つけられなかった。

03img_5987 04img_5989
左:1411m付近。鉄塔が目の前にある 右:鉄塔先で枝を伸ばすシナノキ

バテ気味の単独行山ガールを追い越して、鉄塔付近に上がってくると、パッと開けていて、振り返ると苗場スキー場の筍山が見える。強烈な日差しを避けて、鉄塔先の樹林帯に逃げ込んで休憩とした。「シナノキ」のプレートがつけられた大きな樹木の下で、涼みながらお茶を飲む。

005img_5994
松手山から平標山を望む

絶え間ない急な上りに辟易しながらも、松手山近辺で、平標のおだやかな山容と草原のライトグリーンが目に飛び込んできた。思わず声が出る。おお!

平標は3回目だが、やはりこの景色は何度見ても、気分を爽快にしてくれる。松手山山頂で、休憩をとる。なぜかもう登山者が続々と下ってくる。トレールランをやっているのか、走っている人までいる。

Img_5997
気持ちのいい緑の稜線

9:53松手山をあとにする。稜線上はいつの間にか風の通り道になっていて、風速も増しているようだ。

お花畑を堪能しながら、高度を上げていく。登山道に沿って咲き誇るシャジンの放列には驚く。こんなに連なって咲いているのは、すごい! そのうち一輪だけハクサンフウロを見つけ、貴重な花だと写真をパチリと。そこからちょっと上ると、もっと咲いていた。これで見納めだろうとパチリ。さらに上がると、もうたくさん咲いていてお花畑になっていた。あせってシャッターを切っていたが、こんなに咲いているとはね。山の神にもういいでしょといわれ、しばし花を愛でているおばちゃんパーティを横目に先を急ぐ。

Img_6001 05img_6004
左:シャジンのお出迎え。登山道に沿って盛大に咲き誇る 右:ハクサンフウロ

10:40遠くからも目印になる看板「高山植物や昆虫を自然の姿で残そう」のところで、頂上直前の休憩をとる。

腰をあげて上り始めると、ガスの中に入ってしまった。視界をさえぎられているうちに、上のほうから人の声が聞こえてきて、あれっ、もう平標の山頂かという感じで、11:05登山者でにぎわう山頂に到着した。駐車場にあった車の台数を考えると、まあこのくらい人がいてもおかしくはない。明らかに15人以上はいた。

06img_6005 山頂の周囲はガスで覆われていた

山頂は1,2度ガスがはれ、周囲の山を一望にできたが、瞬時にしてまたガスが流れてきて何も見えなくなってしまった。残念。でも途中の景色で十分満足していたから、このガスもなんのそのか。

あとから来たパーティの年配者の話が隣から聞こえてきたのだが、この山頂あたりは、30年か40年前くらいまでは、ジメジメしていて、湿地だったらしい。今はまったくその面影はないのだが。たしかに下山路にとる平標山ノ家への道は、湿原の端につけられた木道になっているから、以前は山頂まで湿原だったと思えなくもない。ただここの湿原は、だいぶ乾燥化が進んでいるように見える。

08img_6009 07img_6008
左:平標山から山ノ家に下る木道 右:平標山ノ家

11:48下山開始。延々と続く木道の先に平標山ノ家がポツンと小さく見えている。ときおり、よどんだ生暖かい空気が不快感を催させる。12:20頃山ノ家に到着。以前訪れたときには、かなり老朽化していたのだが、建て直して新しくなっていた。ここに一泊して、縦走するのも楽しそうだ。

腰をおろして休憩していると、地元の方らしきおばちゃんが来て、表に「平標山1984m」と印字され、もみじがパッキングされたブックマーカー(しおり)をどうぞと差し出した。裏には「みどりは友だち国有林」「ポイ捨て禁止 山火事注意」「中越森林管理署」と印字されている。これを一つひとつ作って、山に持ってきて配布する、たいへんな労力だよね。自然と頭が下がる。

12:33山ノ家をあとにし、平元新道を下る。しだいに気温が上がり不快指数も上昇。じっとりと汗が吹き出してくる。なるべく早く下りるだけだ。年配者グループ2パーティを追い越して、岩魚沢林道出合いに出る。お地蔵様が安置されいるところで、しばし休憩する。

林道を下っていくと、別荘地手前から新たに登山道がつけられていた。別荘地を歩かせないようにしたのだろう。林道を歩き続けるよりは、そのほうがいいが、何か感じ悪い。

駐車場には、14:10到着。家路につく人たちが大勢いてザックを片付け、靴を履き替えている。駐車場代は¥500。朝はいなかった管理人さんが手ぐすね引いて待っている。自販機で買ったジュースを山の神とぐびぐびと飲んで、体から失われた水分を多少なりとも取り戻してから、出発となった。


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 西表島Part2~カンビレーの滝... | トップ | 武尊(ほたか)山~武尊牧場... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
とても魅力的な記事でした!! (送付状)
2012-09-16 11:01:15
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

山行~上州」カテゴリの最新記事