目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

霞沢岳Part2

2014-09-28 | 山行~北アルプス

標高 2645.6m 長野県

2014年9月14日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 徳本峠6:24--7:15ジャンクションピーク7:23--9:00 K1ピーク取り付き9:08--9:25 K1ピーク9:41--10:23霞沢岳山頂(昼食)10:55--11:35 K1ピーク11:40--12:30小湿地手前12:40--13:45ジャンクションピーク13:50--14:32徳本峠

朝方かなり冷え込んでいて、まったくシュラフから出る気がしなかったのだが、起きなければ出発できない。4:57エイヤと起床。私はスリーシーズン用のシュラフをもってきていたのだが、経年劣化でだいぶヘタってきていて、スリーシーズンとは名ばかり、完全に夏用と化していた。昨晩は寒すぎて、サバイバルシートをその上にかけて寝ていた。サバイバルシートは通気性ゼロなので、かなり温かいのだ。ただちょっと動くだけで、カサカサ音が出るのが難点だが。

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左:早朝徳本峠のテント場から穂高を望む 右:左からジャンダルム、奥穂高岳、前穂高岳

5時台にはもう皆が続々と霞沢岳へ向けて登り始めた。山の神と私も早く出発しようとバタバタと準備をしていたのだが、明らかに出遅れた。小屋のトイレには行列ができていた。そのせいもあって出発は、6:24。しかしまだ小屋周りには大勢の登山者がいた。

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左:徳本峠のテント場を出発 右:ジャンクションピーク見晴らし台からの眺め

すぐに急な登りになる。改めて地図を見ると、このジャンクションピークへの上り、そしてK1ピークへの上りが等高線が詰まっていて、たいへんそうだ。

7:15あっけなくジャンクションピーク見晴らし台に到着した。歩き始めたばかりだから、山の神も私もまだ元気いっぱいなのだ。見晴らし台からの眺めはといえば、雲海が遠くまで広がっていてすばらしい。後からやってきた方は、カメラを左から右へと動かし、雲海を派手に連写していた。

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左:突然現れた崩壊地 右:梓川と蝶ヶ岳・常念の山並み

ジャンクションピークから、しばらく下っていくと、白く光るものが見えた。近づいていくと、意外にも小さな池、小湿地だった。そこから体力を奪うアップダウンが続く。突然台風で崩れたのか、採石場並みに山肌をえぐられた崩壊地に出る。登山道も崩れたようで、新しく草木を刈って付けた道をたどることになる。振り向くと、梓川が下方に見える。

そのうち狭い登山道の傍らで休憩をとる2つのパーティに出くわした。追い抜いてはいくものの、われわれもそろそろ休憩をとりたい。斜面にトリカブトが群生している草地を登っていく。適当な休憩場所はない。そうこうするうちにK1ピークへの取り付き点まで来てしまった。強引に岩場の上に乗り、そこで休憩をとることにした。途中で追いついた単独行の年配の方も、休憩できるところがないと嘆いていた。

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雲がかかってきた笠ヶ岳

激しい上りを制すると、K1ピークに達する。見晴らしは抜群だ。笠ヶ岳のとんがりや上高地の帝国ホテルの赤い屋根が遠望できる。奥穂の灰色の山塊も見える。

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K1ピークから奥穂高岳

もう霞沢岳を登って下山してくる人が、K2ピーク方面から息を切らしてやってくる。彼らをやりすごしてから出発だ。それにしても人は多い。徳本峠小屋ではふとん2枚に3人で寝たといっていたから定員より多い人数。そうした小屋泊まりの人たちや、めいっぱい張られたテント泊の人たちも、ほぼここに押しかけて来ているのだから、当然なのだろうけど。

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K2ピークと霞沢岳

K1ピークから一気に下って、稜線を移動していく。右手に焼岳が迫る。崩壊地が生々しく地肌を見せている。

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焼岳が目の前に迫る

霞沢岳の狭い山頂には10:23に到着した。ちょうど霞沢あたりから白いガスが巻きあがってきて稜線を越え、やがて焼岳もその姿を隠すほどの勢いであたりを覆いつくした。山頂では、北関東なまりの方々が昼食中だった。山の神と私も奥の隙間へ移動して昼食にすることにした。腰かけていると、後から1組のパーティが到着する。途中追い越した単独の年配者も到着して、立錐の余地もない混み方になる。早々に食糧を腹に詰め込み、山頂を後にした。

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左:霞沢岳山頂 右:小湿原にはサンショウウオ(?)がいた

下り始めると、ガスがとれ、日が差してくる。隠れていた山々が再び姿を現し始めた。K1ピークには11:35着。あれだけ大勢いた登山者も潮が引いたようにもういない。登ってくる人もまばらになる。

K1ピークからの長い急な下りを慎重に進み、その後アップダウンを繰り返す。ヘトヘトだよと山の神に声をかけ、休憩にした。今回の山行では、初めて行動食として、ドライフルーツを持って来ていた。山の神がチョイスしてきたもので、歯ごたえがあって見た目よりもイケル。そんな行動食を口に入れると、エネルギー充填、元気が湧いてくる。

再び歩き始め、すぐに小湿原に出る。池のなかに黒いものがうごめいているのが見えた。近づいていくと、大きなおたまじゃくしのようなものが何匹も泳いでいる。サンショウウオなのか?

13:45まだかまだかといって、ようやくジャンクションピークにたどり着いた。あとは下り一辺倒なので、山の神とともにホッと一息つく。テント場に着いたのは14:32。ほんとうにクタクタになった。ザックをテントに放り込むやいなや、徳本峠小屋に入って350ml缶のビールを購入。山の神とグビグビやって、多少なりとも生き返った。

霞沢岳Part3へつづく
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