目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

鷲羽・水晶・雲ノ平・三俣蓮華・双六Part4~三俣蓮華岳・双六岳

2013-10-20 | 山行~北アルプス

000img_6972三俣蓮華岳 標高 2841m 双六岳 2860m 富山・岐阜・長野県

2013年9月20日(金) 晴れ   9月21日(土) 晴れ

コースタイム 
9月20日 雲ノ平山荘6:11--雲ノ平キャンプ場水場--雷岩6:50--7:28祖父岳分岐7:37--日本庭園--8:40黒部源流8:50--9:26三俣山荘分岐9:36--10:20三俣峠10:25--10:39三俣蓮華岳(昼食)11:20--12:32双六岳12:50--13:30双六小屋(泊)

9月21日 双六小屋6:16--7:14弓折岳分岐7:20--7:55鏡池8:03--9:30秩父沢越えた地点9:40--10:38わさび平小屋10:58--ニューホタカ(入浴)12:50--13:00新穂高ロープウェイ駅

5:00頃起床。5:25には雲ノ平山荘のスタッフから朝食の用意ができましたと伝えられ、宿泊者が続々と食堂に集まった。暗いうちに出発している夫婦や単独者もいて、こぢんまりとした食卓となる。

朝食後、皆三々五々出発していく。

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左:凍てつく雲ノ平山荘前 右:霜柱がいたるところに

6:11私も山の神とともに山荘を後にする。外は冬の様相を呈していた。至るところに霜が降り、霜柱も立っている。空気も張りつめ冷え込んでいる。しかし、足元の木道は危惧したようにすべることもなく、スタスタと歩けた。まっすぐ雷岩へ向かい、そこに荷物をデポして、昨日と同じように水汲みに向かった。水を容器2つにいっぱいに詰めて雷岩に戻り、6:50再出発。いよいよ雲ノ平ともお別れだ。

スイス庭園からぐるりと回りこんで祖父岳の分岐へ来ると、雲ノ平山荘で一緒だったアーティスト氏がスケッチブックを広げていた。早朝の薬師岳をスケッチ中。いい作品に仕上げてください!

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左:祖父岳を巻く 右:黒部源流を渡る山の神

7:37分岐から祖父岳を巻いて、日本庭園に入る。名前は立派なのだが、そんな風情は微塵も(!?)なく、いつの間にか荒地になる。そこから黒部源流をはるか下方に見る急斜面に出て、ひざをガクガクさせながら、下っていった。源流に出ると、三俣山荘のスタッフなのか、イワナ釣りの人がいて、ポイントを探して上流に移動していった。

源流を渡って、山の神としばし休憩をとり、三俣山荘につづく道に入る。すぐに「黒部川水源地標」の石碑(冒頭の写真)が出てきた。けっこう立派なものが建てられていて驚いてしまった。そこを過ぎると、登山道に水があふれている箇所が何度も出てくる。足場を選んでどんどん上っていく。しかし、ふと気づくと、山の神がいない。いつの間にやら、はるか後方を歩いていた。

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左:三俣蓮華のガレ場を登る 右:三俣蓮華岳山頂

昨晩もいまひとつ熟睡できなかったとこぼす山の神。今回の山行はすこぶる不調だ。それでも三俣山荘の分岐まで上がり、9:26休憩にした。予定より遅れ気味だが、本日の行程はさほど長くないので、影響はほとんどない。

山の神はその後もバテバテだった。調子があがらず、いらだつ山の神をなだめながら、三俣峠から急なガレ場を一気呵成に上る。三俣蓮華岳の山頂には、10:39に到着した。今日も快晴で、山頂からの見晴らしは抜群にいい。

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左:目の前に黒部五郎岳 右:双六岳への道。右奥に笠ヶ岳

時間はまだ早いものの、昼食にした。目の前に黒部五郎岳が見える地点に腰を下ろし、雲ノ平山荘でつくってもらった、弁当を食べる。けっこうなボリュームだ。腹がくちくなったところで、山の神も元気が出て、エンジン始動だ。

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左:双六岳標柱 右:双六岳山頂の巨石

昼食中に黒部五郎岳へ続々と登山者が向かっていったが、山の神と私はもう帰途につかなければならない。黒部五郎はまたの機会ということで、11:20双六への稜線を歩き始めた。明らかにこれから核心部へという9人パーティともすれ違う。うらやましい。

双六岳山頂には、12:32に到着した。先着様が2,3人いて、今日は双六小屋に泊まるんだと会話をしている。考えることは皆同じ、計画も似ているのだ。でも、このまますぐに下ってしまうと、時間をもてあましそうだ。

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槍へと続く道

12:50下山を始める。一本道の先にちょうど槍の穂先が見えてくる。面白いねと、パチリ(上の写真)。平坦地から一気に下降していくと、軽装の登山者が何人も登ってくる。ピストンで双六岳のようだ。今日は双六小屋泊まりで、明日西鎌尾根を行くのだろう。

13:30今日のお宿、双六小屋に到着した。ザックを小屋に入れたあとは、外のテーブルで山の神と生ビールだ。ゴクゴクやっていると、昨日雲ノ平山荘で写真談義をした彼が現れた。今日は、鏡平山荘に泊まるという。じゃあね。

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2点とも:双六小屋。右は小屋のスタッフに撮ってもらった

双六小屋は、定員いっぱいにはならず、ゆとりのスペース。相部屋になったのは仙台から来たというご夫婦だけだで、あまり気兼ねせずに過ごせたのはラッキーだった。しかも夕食の双六小屋名物、野菜天ぷらは美味。山の中で天ぷらが食べられるとはね。

翌朝は5:00前に起床。5:15食卓はすでに登山者でにぎわっていた。80代のおじいさんもいて、意気軒昂。今日は槍へ向けて出発とのことだ。6:16双六小屋を後にする。今日も晴れていて気持ちがいい。見上げるとハケ雲が出ていて、秋の空を思わせる。

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ちょっと色づく道。弓折乗越手前

7:55鏡平まで下ると、登山者が大勢休憩していた。山の神に人が多いなあといっていたが、鏡平は序の口だった。3連休初日だけあって、来るわ来るわ、登山者の波。次々に登って来て、そのたびに下山組は、待ち、待ち、待ち。静寂の山が好きな人は、これを避けんがために、人の少ないルートを選ぶのだろう。竹村新道なんて、ほとんど人がいないようだし。

10:38わさび平小屋に到着。ザックを下ろして、甘いジュース(¥200)を飲んでパワー充填。気分はもう、林道歩きだけなので、下山したようなものだ。

林道のゲートを出ると、目の前にニューホタカがある。ここで一風呂(¥500)浴びることにした。風呂場に行くとだれもいない。手足を伸ばして温泉に浸かれた。そこからロープウェイの食堂に移動し昼食。麺類をつるつると食す。ごっつあんでした。

さて、それからゆるゆると平湯温泉に移動し、旅館たなかにチェックイン。温泉三昧で翌朝東京への帰途についたのだった。

 

エピローグ~遭難考へつづく
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