セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

聖徳記念絵画館

2010-11-28 | セカンドライフ
絵画館と言う簡単な名前で親しまれている建物の、本当の名称は「聖徳記念絵画館」

明治天皇・昭憲皇太后の御聖徳を永く後世に伝えるために造営された、
神宮外苑のシンボルともいえる存在。

青山通りの外苑入り口から銀杏並木越しに見る景観は、東京を代表する風景のひ一つとして広く親しまれている。
現在では、東京都の景観条例により、その周辺を含めた風格ある景観として守られることとなった。

館内には、明治天皇・昭憲皇太后の御在世中の御事蹟を伝える大壁画(縦3m横2.5~2.7m)が、
画題の年代順に展示されており、当時の出来事を時代を追って見ることができます。

知識を世界に求め、旧弊を退け、近代化への大きな飛躍を成し遂げた明治の時代。
その只中に居るような錯覚さえ懐くことのできるところ。


       


壁画の揮毫者は大正14年には内定したが、全80面が揃ったのは10年後の昭和11年。
依頼を受けながら完成を見ずに逝去した画家も7名に上った。

画家たちは、二世五姓田芳柳 制作の「画題考証図」、明治神宮奉賛会作成の「壁画画題資料」、
さらには現地取材などに基づき、詳細な下図制作を進めた。
その画稿は、下図持寄会に提出され検討を重ねられたが、その際に構図や人物の描き方などに
大幅な改変が行われる場合もあった。

平成17年、画家達が下図を制作するに当たり参考にした現地取材資料のガラス乾板が発見され、
展示の壁画に近い大きさの下図2枚、壁画に描く人々の素描数十枚なども発見された。

壁画は、明治天皇のご生誕から崩御までの出来事を、「画題」の年代順に前半を日本画40枚、後半を洋画40枚で展示しております。


「大政奉還」作者 邨田丹陵                     
   
                      「江戸開城談判」作者 結城素明

       
    岩倉大使欧米派遣」作者 山口蓬春.

絵は一例ですが、こんな絵で歴史を読めたら楽しいですね。ゆっくり時間をかけて
明治時代に浸ってみたい。