セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

近藤豊泉  「朱熹  天風發清藾」

2013-02-23 | セカンドライフ
 【第29回産経国際書展  新春展から】
 「朱熹  天風發清藾」
           
「天から吹いてきた風が、松の木のところで清い風を発している」

一目見て、豊道春海の書に似ていると感じた。近藤はかつて豊道の次男、印南溪龍と、豊道の直弟子、椎葉海嶽に学んだ。

師、印南独特の水筆の技法を用いて書いた。とくに3文字目の「友」に、きれいな線がある。この書の中で一番きれいに出た線だ。

43歳の時に、椎葉から「あなたを教えられるのは自分しかいない。だから私について来なさい」といわれ、椎葉について行く事を決めた。
だが、2年後に椎葉は他界する。椎葉からひきついだ、「千墨書道会」の書展の案内状をもって、印南先生宅に伺ったところ、「きみなら一人でやっていけるからがんばりなさい」と応援を受けた。椎葉の教えは、厳しかった。「ギリギリのところでやって初めていい書が書ける」と。
【現在】
東京都区内のシルバー大学のうるおい塾で書道講師を務めた後、卒業生たちが作った自主グループで書を教えている。(産経新聞の記事から)

今週のお習字のお稽古の際に、近藤先生から産経新聞社から取材を受けた旨お知らせが有った。
先生は「私より、もっともっと先輩が沢山いらっしゃるので・・・」と、ご辞退したら記者の方が「イヤイヤ、僕の目で見て近藤さんが一番目に止まり輝いていた」と仰ったと言う事だ。

「先生はとても感激もしたけれど、恐れ多い事です」と言われたそうだ。それでも笑顔で光栄な事だと嬉しそうだった。数千点の中から選ばれたのでは・・・・お気持ちも十分伝わって来た。
先生おめでとうございます


関連ブログ☜ポチしてね。