なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

2子局のススメ

2010-07-07 03:55:08 | Weblog
 今日はネットで2子局の白番。
 2子局までは対局するように条件をセットしてありますから、不思議ではありませんが実戦は久し振り。
 入場者リストから対局待機者を見ると一番近いのがSさんで、点差を考えると2子・・・差が20点近いので概ね向こう2子コミ無しくらい。
 置き石のない碁が好ければ点数の近い人を待てば良いだけですが、『今日はこれで打ってみようか』と言うノリと言うか、そういう気分でオファー。

 2子の置いて打って貰う場合は「教わる」感じはしますが、自分が白番の場合は全くそういう気分は無い。
 むしろトレーナーに調整して戴くような感じです。
  まさか白番で『ご指導よろしくお願いします』とは言いませんが、気分は『お手柔らかに』。
 尤もその表現はヤヤ上から目線的な臭いもしない事も無いので、やはり挨拶はいつも通り「お願いします」になる。

 毎度思うのですが、2子の相手は強さから考えるとサホド差は無いように思う。
  ですから、白番でスタート直後からいきなり追い上げるような・・・駅伝の追い上げ、みたいなスタートダッシュは無理。
 イヤ結果論的にはそういうのも出来ないことは無いだろうが、その場合は追い上げる方が息切れをしたり自滅する事もあるし、逆に黒さんから「乱暴はいけません」とばかりに逆襲も考えられる・・・それが2子の相手との力差だろう。
 だから『ジックリ』『ヒタヒタ』『チャンスがあれば勝負』そんな感じで心に言い聞かて打つ。
  
 そういう意味で自分の調整にもなると思っています。
  互い先で序盤から打ちにくくする碁は2子の時のようなお念仏が足りないのか反対の事をやっているのかもしれない。
 「打ち過ぎ」でつぶされるか、「スロースタート」過ぎて置いて行かれるか・・・。
 2子の場合は相手の背中を見ながらのスタートの感じ。

 Sさんは逆にプレッシャーに負けたか、一気に無理な勝負に出たか?・・・
  自分が2子の黒番の時の事を考えれば理解できる。
 『後ろから白がヒタヒタと来るのでどこかで突き放さないと、終盤の勝負には自信が持てない・・・』
 こういう気分になって戴くのも白番のテクと言えばテクだとは思うが、ともかくSさんが真っ向勝負に来た!
 結果で言えばここで勝負がついたのだけれど、仮に最善だと思われる手などで最後まで打つと(素人なので”最善”が怪しいが)、白番の1目半勝ち。
 と言う事はどう転ぶか分からない状況で黒番が勝負のスパートをかけたとも言えるし。
  ここでは既に”勝負”が遅かったのかも知れないとも言える。
 
 そういう事を考えながら打つので2子局は結構楽しいものです。