なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

お気に入りの場所

2010-07-11 00:10:39 | Weblog
 私も若い頃は営業関係の業務についていた時期も有りまして、その当時は営業の研修とか、チームリーダーの管理者研修とか有りました。
 研修内容には大きく分けて二つの面があります。
  一つは極当たり前の常識として絶対に破ってはいけないタブーとかルール。
 もう一つは常識を越えた意志とか営業根性と言うか・・・。
  前者については挨拶のしかた、名刺の渡し方、受け取り方、、、車に乗る場合の順序・エレベーターの場合・会議室の座席・・・『どうでも良いじゃない』と内心思いながらやりましたが、今でもそういう事が残っているところを見ると、体に刷り込まれたとも言えるのかも知れません。
 
 そう言えば昔は家に床の間などと言うものがありまして座敷に上座・下座の位置がはっきりしていました。
 こういうのは今でも結婚披露宴の座席などには生きているかも・・・尤もそういう煩わしさを軽減するために丸テーブルがあるのかも知れません。
 私の兄姉たちの結婚式・披露宴では私は常に一番下座が定位置。
  つまり親族の中で、一番下なわけで常に披露宴会場の出入り口付近が定位置でした。
 その日の主役たちから一番遠いところ。
  
 現在暮らしている現代風集合住宅では床の間は無いし、明確な上座下座は無い。
  入口に近いかどうか、TVが良く見えるかどうか・・・そんな生活に便利かどうかが基準で席と言うかいる場所が決まるようです。
 考えて見れば昔の生活では「お客」の数が違う。
  昔は不意の客があったけれど、今はお客様などは滅多にない。
   父の当時の立場と今の私では全く違うと言えるけれど、それより生活の仕方が変わったようで、たまに来るお客様なども予めファイバースコープ?とかTV画面で確認して置いてから・・・
 ですから家の中の落ち着く場所についても上下で決めるわけではなく、自分にとって落ち着くと感じる場所優先と言う事になります。

 私はリビングに居るより、自分の部屋でパソコンを開いている時が一番落ち着く。
  本を読む時なども自分の部屋以外では長続きしない・・・。
 まるで家庭内引き籠り?。
  イヤそういうキャラのオヤジと言うことですね。

 最近良く出かける公園にもお気に入りの場所はいくつかあります。
  水路の海への出口付近
  ヨットハーバーの出口辺り(ヨットの出入りの光景が好き)
  ウィンドサーフィンやカヌーをやっている入り江
  公園の中で一番東京寄りの場所・・・日によっては東京スカイツリーらしきものが見える、夕陽の奇麗な場所
  そして一番好きなところは花の美術館の奥庭にある屋根付きの休憩施設。
    ここは花に囲まれた静かな場所。
 7×8メートルくらいのスペースですが屋根には採光のために切り取ってガラスがはめられたところが8箇所有るので、明るい日陰と言う感じ。
 板張りの床、木のテーブルに木の椅子と言うのもなんとなく落ち着く。
  周囲のテラスにはツルバラの生垣があって、今は小さなピンクの花がたくさん咲いています。
 マア、ここで思索にふけるとか本を読む訳ではないけれど、ただ座っているだけで好い、ボーっとしているのに向いている。

 ふと思いついたのですが、ここで囲碁対局は出来ないだろうか?
  当然営業活動ではないので出来る筈・・・道具を持参すれば良いだけの事。
  では相手は?
 そこが問題ですね。
  最近ネット碁ばかり打っているし、リアルの場合も碁会所とかコミュニティとか場所が決まっている。
 では、碁盤と碁盤マット、碁笥・碁石を持って来てテーブルに置いて、一方の席に座って待っていたとして、誰か通りがかりの人が座ってくれるだろうか?
 相当怪しい・・・けれどやって見れば面白いかもしれない。
道具を用意して座って待つ・・・易者みたいに。
  黙っていたら単に薄気味の悪いジイサマなので、「どなたかお相手をして下さる方はお座り下さい」と貼り紙をしなくてはいけない。
  問題は違法性ではなく、「変なジイサマ」と思われる事ですね。