なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

まるで水上歩行術

2010-07-14 01:38:54 | Weblog
 むかーし昔、少年雑誌だと思うけれど、忍者特集で忍者のテクニックを読んだことがある。
  長期間じっとしている時に食べる栄養補給用の丸薬とか、十字手裏剣とか・・・ジャンプ力をつけるための訓練なども凄いですね・・・科学的な様な少しオーバーな様な事が書いてあったのですが本当の事だとしてですが。
 中でも興味があったのが水上歩行術。
  何故是かと言うと、住んでいたのが製材所が集まった様な街・・・大げさに言うと深川のミニミニ版と言ったところで町内には貯水池が有りまして池の上にはたいてい丸太が並んで浮かべて有るのいで、その丸太の上を水上通路代わりにして遊んでいたものです。
 勿論当時だってもしも池の中に落ちた場合には直接の怪我、あるいは浮上するスペースなどの問題で「非常に危険」だと言う事で禁止されていましたが、町内の子供のとっては危険意識は無かったですね。
 学校では「危険な遊び」と言う事で必ず注意があるのですが、ここの子供たちは泳ぎが達者だったし、丸太の大きさによる乗り方を見に着けていたいたから「あれは他所の町内の子供に対しての警告」だと思っていた。
 ともかくそういう環境だったので、水上を移動する術に興味があったのです。

 忍者の場合は樽のようなフロートを下駄みたいに使って水の上を進む・・・これって本当に出来たのか相当に怪しいような気がする。
 もう一つは円盤状の履物みたいな・・・表面張力を使って水の上を進む・・・これもかなり眉つばに思う。
  科学的な様な、実用としては相当危険な・・・
 マア、落語調の水上歩行術よりは実しやかではある
  落語の水上歩行は、右足を水の上に乗せて、右足が沈む前に左足を出し更に左足が水中に沈む前に右足!
 これを繰り返せば水上を沈む前に歩くことが出来る。
  冗談みたいだけれど、子供の時に一度は試したことはあるのですから、我ながら笑ってしまいます。
  結果は言うまでも有りませんが。
 但し丸太の上を歩くのはこの落語的法則なのです。
  池の上でも太い丸太なら回転させないように乗れば良い、細い丸太の場合・・・少年の体重でも水面下に沈むくらいの丸太の場合、ゆっくりと丸太が沈むのに合わせ<落語的に>足を運ぶのです。
 急いでやるとかなり忙しい事になりますが、ギリギリのタイミングでゆっくりと進めば丸太の揺れも小さくて済むのです。
 このタイミングが地元町内の子供だけしかできなかった。
  池の上の丸太の上で、因幡の白ウサギモドキに1対1のマッチレースなどもやったものです・・・マアそれなりに体重も軽かったのですね。

 ところでネット囲碁の方の点数ランキングを上げる方法もそれに近い。
 「先ずは、連敗をしない事」
 そして「どこかで2勝1敗を実現する」
  現在自己MAXまでにあと4勝勝ち越せば到達できる位置・・・
 従ってこの到達方が出来れば自己MAXには到達可能・・・しかし。
  こういう絵に描いたような必勝法が上手く行く確率は相当に低い。
 「連敗をしない」と言うののが眼目になるのですが、相手がある事、自分の意思だけでやれる事では無い・・・そこが問題。
 これは水上歩行と好い勝負です。