なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

”一手すき”の感じ

2010-07-26 01:59:44 | Weblog
 将棋には「一手すき詰め将棋」と言うのがあるらしい。
  普通の詰め将棋なら一本道(マアいくつか別法があったとしても)で、絶対手の連続で有無を言わせず王様の自由を奪う。
 それが「一手すき」の方は即詰みではないが、相手を受け無しの形で追いこんで行く(当然自陣は2手以上の余裕がある)、、、これが結構難しいですね。
 未だ面白いと言う感想を言えるほど理解できていないので、囲碁の方と比較するのもおこがましいのですが、囲碁の方では「詰むや詰まざるや」の段階での判断。
 勝負の決まり方が将棋と囲碁では違うので、囲碁の方では「詰む」事の比重が違う。
  従って「詰んだ時の利益」と「詰まない方が儲けか大きい」などの比較計算が大事になる。
 尤も、取ってしまった方が決定的な展開になることが多いとはいえ、その逆を利用した「捨て石作戦」と言う事も有るわけです。

 ところで何故このような事を言っているのかと言うと、、、いつもの公園である光景を見て”句”らしきものを思いついたのは良いけれど、どこか満足できなくて完成形にはならない状態・・・。
 それでも、初めに“見た”光景は捨てがたいので、何時までも頭に引っ掛かっている、、、、そういう”今一歩の状態”が”一手すき”の感じがした。
 何とも「もどかしい」けれど、もしかしたらこれも大事なことかもしれない。
  これは、頭の中で中断では無くて、どこかで他の事と並行で考え続ける事が良いような気がしまして、そういう意味で緩めずに「一手すき」。

 事の起こり?は土曜日の朝。
  朝寝坊して誰に叱られると言う事は無いけれど、朝食は出てこない(いつの間にか我が家はそういうルールになっているらしい)。
  かと言って昼まで食事を待つには余りにも待ち時間が長い。
 さて、これらを一挙解決するには「公園」が良いのです。
  家を出て多少の遠回りをすれば24時間ディスカウントスーパーがあるので、そこで三角サンド、バナナミルク、ミニトマトの小袋、500ミリ飲料水を仕入れていつもの公園のいつもの屋根付きの休憩席に行く。
 (これで運動不足と食事問題を一挙解決!)
  ここは花の美術館の奥庭ですからツルバラ、数種類のアジサイに囲まれていて、芝生の庭を挟んで向こう側はハーブ園があったり、ガラスの大きな温室が見えています。
 こういう静かな、自然の風が吹く空間が、何と私一人で独占して、木の床木製テーブルに木製椅子で持参の本を開いてテラスカフェです。
  ついた時は2人先客がいたのですが、その後直ぐに私一人に・・・20人以上は座れる屋根の下の施設ですから、朝食だけでなく、ほんの短い時間とは言え贅沢な時間を戴きました。

 さて”句”を思い立った光景。
  公園の中の海沿いの道・緩やかな下り坂を少女(多分4,5才)が自転車で勢いよく下って来ます。
   多分本人としては全力疾走・・・補助輪付きの自転車ですが顔が輝いている。
 マア、その後ろを彼女の父親と思しき方が小走りでついて来られる程度のスピードではあるけれど、この辺りの光景が面白いと思ったのです。
 (一瞬自分の子育て時代が蘇りました・・・娘と休日はよく公園に行ったものだし、やはりソノ時期は補助輪付きの自転車から始まりましたし、、、他に当時流行っていた”アラレちゃん”や、その中のキノコちゃんを思い浮かべました)
 (擦れ違ったのはほんの僅かな瞬間ですが、結構なお題を戴いた)
 最初に「補助輪の 少女は走る 海の道」 マアこれは見たままですから『ああそうか』みたい
   それと、本人が感じているスピード感と後ろの父親の感じるスピード感、更に第三者の私に見えているスピード感は皆違うような感じがして、、、それを全て表わすのは至難の業でしょうね。
 ですから、これは常に頭の中の掲示板にクリップで留めておかなくてはいけないと思った。
  ということで、屋根付きの休憩所でサンドイッチを食べながらアレコレ、、、
 今のところ 「補助輪の 娘みどりの 風起こす」、、、難しいですね。

 肝心の囲碁でも最低でもこれくらいは考えなくてはいけない・・・でしょうネ。