図書館で時間をつぶそうと、自転車を走らせた。
外は、小雪がチラチラしていた。
立春は、3日前に過ぎたはずなのに、また、春は後ずさりをしたようだ。
ヒートテックに貼るカイロ、マスクに帽子、手袋にマフラー、その上にダウンコート、
こんな日は、スタイルより、とにかく防寒だ!・・・とばかりに、着込んで出掛けた。
図書館までは自転車で20分。それほど遠くは無いが、
図書館の前に続く、100メートル余りの急坂は、自転車では登れないので、押して登る。
病み上がりの身には、自転車を押すだけでも、息が上がってしまうが、
中学生の男子2人が立ちこぎで、私を抜いて軽々と登って行った。
青春!!
若い二人の背中に
久しぶりに爽やかな“青春”を感じ、胸がキュンとなった。
息を切らし辿り付いた図書館の建物は、立派なのに、
広い館内に、利用者が私を含めても、たったの4人とは、もったいない話だ。
2時間の時間つぶしなので、難しい本は止め、雑誌を手に取った。
“ゆうゆう”(主婦の友社) 50歳以上の年齢者を対象にした雑誌。
表紙の「“ひとり力”を鍛えると人生が10倍面白くなる!」の言葉に魅かれ、
椅子に座って本を広げた。
歳を取って一人で生きて行くための、心の準備や、アドバイスや、体験談が書かれている。
5年前なら、フ~ンで終わっただろうが、今は、ウンウンと納得してしまう。
本を借りて帰る事は出来なかったが、頭に残った言葉が有った。
シニアに必要な“キョウイク”と“キョウヨウ”
今さら教育?? 何の為の教養??
私と同じように????マークをたくさんつけた方もいるでしょうが、
これは、違うのです。本を読むと、
キョウイクは「今日行く所」
キョウヨウは「今日する用事」
歳を取っても毎日、行くところが有る事、
する用事が有る事が大切なのだと、教えてくれている。
本には、91歳で一人暮らしの女性の日常がつづられていた。
毎日、習い事や、体操や、おしゃべり等、積極的に外に」出掛けられ、
家に居る時は、油絵や、木目込み人形や、ロマンドール等の手作りに、
絶えず手を動かしているそうだ。
それも、展示会で見て興味を持つと、じっくり観察して、独学で作ると言うからすごい!!
毎日が忙しくて、不安がったり、淋しいと思う暇もない・・・と。
それが、楽しく一人で生きて行く“ひとり力”なのだと感じた。
人に頼らず、自立はするが、孤立はしない。
先を悩まず、今を楽しみ、一人を楽しむ。
一人で生きて行くため、私も今から“ひとり力”を鍛えて置こう!
この記事に興味を持たれた方、“ゆうゆうの3月号をお読みくださいね。