きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

先生をして

2015-05-23 06:52:13 | 染色
今日は、懐かしい人達が我が家に来てくれた。

SさんとWさんは、
20年前、NHKで染色講座を教えていた時の生徒さん達。
講座が閉講した後は、我が家に習いに来てくれていた。

そんな付き合いが10年以上続いていたが、
4年前にSさんが、1年前にWさんが、体調不良で、来られなくなった。

その後は、風の便りにお元気そうだと、お聞きすることは有っても、
お会いする機会は無かったが、
先日、Sさんからメールをいただき、久しぶりにお会いすることになった。💌

11時半に、
4年前と同じ様に、お弁当や、おやつをどっさり下げて、Sさんが来られ、
1時間遅れて、Wさんがタクシーで来られた。

二人とも、お稽古をしていた時と変わりはないが、
お聞きすると、
Sさんが今年90歳
Wさんが今年86歳になられるそうだ。

二人とも、お若くて、そんなお歳に見えないが、
最近、急に体力も気力も無くなって…と、おっしゃる。

Sさんは、海外旅行が趣味で、年何回も行かれていた旅行も、
人に気を使わせたり、世話を掛けたりする様になり、
行かれなくなったと…。

Wさんは、お稽古に来られていた時から、足が痛くて歩行も辛そうだったが、
今は、ヘルパーさんに来てもらいながら、自由気ままな一人暮らしを満喫されている様で、
「今が、1番幸せ!」と、和かにおっしゃった。

もう染色は、体力的に出来ないが、まだ、染めたいものがあり、
染料を捨てられないのだと言う。

昼食やお茶を挟みながら、
話しても、話しても、積もる話は尽きそうに無いが、
「鍼灸院を予約しているから…」と、4時半に帰られた。

「お元気で、また会いましょうね。」
二人の後ろ姿に声をかけた。

染色を教えて頂いたと感謝される程のものを、私は教えられたのだろうか?
むしろ、私の方が母親の様に、色々なことを教えて頂いたのに…。

先生に出会えて、染色が今でも好きだと、言ってくれた言葉が、
拙い先生の真似事しか出来なかった私には、身に余る程の褒め言葉に思え、
目がうるうるした。

今度は、私の方から、お会いしに行きますね。
お元気で居て下さいね!









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