ラクテンチの園内は結構高低差があり、ウロチョロしていると結構疲れます。そこで、入園者なら無料で利用できる温泉に浸かり、吊り橋を渡ってコチラへ。
リニューアル後も、いまいち何がしたかったのかよく分からなかったエリアです。ケーブルカー下車、入園後、いの一番に目につく施設なのに、何が何やらよくわからない状態だったので営業面でもかなりマイナスだったと思うんですが、ようやくマトモな状態になりましたね。
リニューアル後1年近くたちましたが、早くもリニューアル当初張り切ってデビューした「ガーデンカフェ」、「展望カフェ」が姿を消し、「赤い屋根のおうち」だったココは「くつろい茶屋」へと姿を変えました。何だか、こういうところに見通しの甘さとかマーケティングの粗雑さがあるように思います……。「ガーデンカフェ」なんか、結構ヤル気が伝わってきていただけに残念です……。
そもそも「家族で気軽に来られる公園」をコンセプトにしたんなら、食堂やカフェなんかも「弁当等持ち込みで来る客層」を中心に品揃えを考えなきゃイカンと思うし、ファストフード系メニューなんて、今やコンビニで一昔前には考えられなかったほどの安価で提供されていることを思うと、やはり価格設定は疑問の残るものだったわけで……。
とにかく、「ちょっと一休み」的な利用に特化したこの「くつろい茶屋」という設定は悪くないとは思いました。
やけに勘亭流のフォントが目立ちますなw
「蒸気むし」なんていう妙ちきりんな造語を掲げているところを見ると、地獄蒸しではなさそうですね。だいたい「むす」ってのは「蒸気」でやるに決まっているだろうに……。まあ、硫黄分を含んだ噴気を引いて来るには配管やら何やらで結構お金がかかってしまうことでしょうから、儲かってきたら追々……とでも考えているのでしょうか?
新たな「名物」・ ”ラクテンチまんじゅう” は1ヶ¥200。う~む……、やはり全体的に強気な価格設定ですなあ……。
「蒸気むし ラクテンチまんじゅう(1ヶ¥200)」。
こちらが ”ラクテンチまんじゅう” 。ちょっと高級なふつうのまんじゅうです。
もっちりした皮に、やや少なめですが甘さ控えめのこしあん。割合しっかりした食べ応えで、まんじゅうとしては悪くない……。
ですが、それだけなんですよ……。「 ”ラクテンチ” まんじゅう」を名乗っていながら、その実、「タダのまんじゅう」なんです。これは、ラクテンチ全体について言えることなんですが、
とにかく売り出し方がヘタ!
の一言に尽きるんです。たとえば、このまんじゅう一つとっても、まんじゅうのてっぺんに「ラ」とたった一文字焼き印を入れるだけで立派な名物たりえるんじゃありませんか? 焼き印を押すための焼き鏝ぐらい、大したコストでもありますまい……。
そうやって考えたら、たとえば5ヶセットで¥900とかにして、セットで買うと「ラ」、「ク」、「テ」、「ン」、「チ」と揃っているみたいにしたらそれだけで名物っぽくなりませんか? そうしたら子供なんかが「チ」、「ン」、「テ」、「ク」、「ラ」と並べ替えてゲラゲラ笑ったりなんかして、昔「チンテクラ!」なんて言ってゲラゲラ笑ってたジイちゃんと心が通じ合ったりするんじゃあないのかな?
素人の私でもこのぐらいのことは思いつくのに……。
なんかこう、せっかくの財産を生かし切れていないところ(*)が非常に目立ち、チト歯痒かったりします。
* この日は、かつて「展望カフェ」だったところで「なつかし写真展」なる展示がなされておりましたが、そこではケーブルラクテンチ時代のマッチが、なんと「ご自由にお持ち帰り下さい」だと……。こんなの、¥100でも買う人いるよ! それに、昔の広告やパンフレットが展示されていましたが、まさにレトロなデザイン、ユーモラスなデザインの宝庫! ああいう図案を活かしてクリアケースとか下敷きとか作ったらそれなりに売れると思うんですけどね……。あまりの商売っけのなさに驚き呆れました。
今回は、ちょいと辛口になってしまいましたが、これもラクテンチを愛するがゆえ。ラクテンチには今後も頑張って存続してほしいし、こんなほのぼの系の遊園地でもやればできるというところを見せてほしいと思っているのです。
お願いしますよ、ラクテンチ!
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