あきまさブログ

日々平安なれ

ノーブレス・オブリージュ

2011-03-30 | 日記
今日の午後、天皇陛下が武道館に避難している被災者を見舞い訪問された。
畳にひざをつかれて、被災者の声を聞かれ、励まされた。
有り難いことだ。
また、計画停電の苦労を味わうために電気を使わないで過ごす時間を設けられていることは既に報じられていた。
本当に有り難く勿体ないことだ。

やはり同じ頃に東電勝俣会長が記者会見し、キッチリ謝罪した。
また、質疑応答にも応対して、被害者に対する補償の約束とか、福島原発の廃炉の方向を説明した。
冒頭、清水社長が昨夜から入院したと報告があった。
29日夜に極度のめまいと高血圧で容体が悪化し都内の病院に入院したそうだ。

これについてはワシントンポスト(電子版)がコメントしているから以下に転載する。
「経営者が雲隠れ」との見出しで、福島第1原発事故発生から2日後の13日以降、公の場に姿を見せていない東京電力の清水正孝社長を批判する記事を掲載した。
同紙は、問題が起きた際に連絡が取れなくなるのは日本の経営者や政治家によくあることだと指摘。その上で、社長の行動を「理解できない」とする西岡武夫参院議長の発言や、メディアの間で社長の刑事責任を問うよう求める意見が出ていることを例に挙げ、批判が強まっていることを伝えた。

高血圧は私の周りでも多くの人が降圧剤を常用している人が多い。
しかし、我慢して、耐えて会社勤めしている人ばかりだ。
肝心なときに逃げてしまうようでは役に立たない。

「ノーブレス・オブリージュ」とは訳すると「高貴な者の義務」とするのでしょうか、一般的に権力、社会的地位の高い者には同時に責任が伴うことを指す言葉ですね。
今日のニュースで、キチンとなすべきことを果たす人と、そうでない人が見られたと思いました。

大鹿靖明「落ちた翼」読了。副題「ドキュメントJAL倒産」
順番は時系列に沿っていないため読みにくかった。
素直に「沈まぬ太陽」の続きとして書けばよいのに朝日の記者としては取材したことを書きたかったのだろう。
しかし、自民党ならばずるずると生き延びたであろうJALが、法的整理か私的整理かとかも検討され、結果として法的整理にいたったのをよく書けている。
概ね民主党の者たちに好意的な書き方。
ただ、最後まで抵抗した企業年金受給者であるOB達のわがままについてあまり書かれていないのが残念。

花の写真は、昨日の梅とみつまたとカタクリ。



みつまたがもう枯れかかったのばかりだった。