欲しいものを諦めた時に清々しくなる。
人生の所有には「必要な物」と「欲しい物」の2種類がある。
必要な物とは、現代社会で生きて生活するために必要な物で、食事、服、住む場所などが代表的である。
一方「欲しい物」とは、自分の欲で手に入れたい物を言い、個人によって様々である。
一番の違いは「生きるために必要かどうか」である。
必要な物は、なければ生きていけませんが、欲しい物は、なくても生きていける。
厳密に言えば、欲しい物は、個人の欲しだいである。
人間の幸福感は、欲しい物を手に入れることで感じる傾向がある。
より欲しい物を手に入れると、自己満足によって幸福感が得られる。
そして、もっと幸福を感じるために、欲をたくさん出して、欲しい物を求めてしまう傾向がある。
しかし、欲しい物には際限がない。
また「欲しい」と思うのは「持っていない」という苦しみを生み出すことになる。
解決するのは簡単で、欲しいと思う物を諦めることである。
もちろん、全部ではなくても、一つでも構わないと思う。
欲しい物を諦めた時「欲しい」という苦しみから解放され、欲しい物を手にした時と同じように、清々しい気
持ちになる。
欲しい物を手に入れたいと思うことは生きて行く中で大切なことではあるが、自分の「欲しい」という気持ち
と向かい合ってみることも大切である。
贅沢ではないか、自分の我儘かも、欲を出し過ぎてないか、そんな自分に気づいた時、欲しい物を諦める。
結果、心の苦しみから解放され清々しい気持ちになる。
その瞬間、本当の幸福を実感すると私は思っている。
※ ⑰ 2022/2/21 夕陽と富士山です。