少子化の原因とその対策の難しさ
昨年度の出生率は1.30で6年連続減少で過去最低であった。
また人口の推移は、2004年の12.784万人をピークに昨年度は12.550万人、2050年には9.515万人、2100年には
4.771万人と推定されている。
ではなぜ少子化がここまで低下したのだろう。
原因の一つ目は「結婚・出産に対する意識の変化」。
結婚は人生選択の一つとして捉える方が増加して、また結婚しても子どもを持たない方も多くなった。
つまり、個人や夫婦にとって様々な価値観を持つ時代となった。
二つ目は「経済的な不安」景気の低迷で多様な働き方により、厳しい経済状況下の若者が多くなった。
その結果的「結婚はできない」と判断する若者が増加傾向にある。
三つ目は「子育てに対する不安感」。
一般的に、子どもを1人育てるには約2000万円掛かると言われ、それが大きなネックとなっている。
結婚の高年齢化により、いろいろ負担が多いという理由で子どもを持たない選択をする。
四つ目は「子育て環境の整備の遅れ」。
近年、女性の労働率が上昇してきたが、仕事と子育てを両立できる環境が不十分なため「晩婚化」「晩産化」
に影響を与えている。
政府や自治体も少子化対策に取り組んでいるが、なかなか成果が表れない。
少子化問題は将来の国の存続に影響を及ぶ重大な問題である。
この国で多様な価値観の時代に生きる一人一人が抱える問題として意識すべきことである。