お兄ちゃん日記

2017年9月14日、今日からこのブログでやってみることにします。

同調圧力と日本文化

2022-10-31 04:52:51 | 日記

同調圧力と日本文化

 

例えば「話し合いの場で周りと違った意見が言えない」「仲間からの食事の誘いを断れない」といったことが

同調圧力である。

日本の社会に強い同調圧力があるのは、文化や歴史によって説明できる。

例えば、昔から大切にされている「和の文化」で、他人と衝突することはなるべく避け、和を尊ぶという考え

方が広く共有されている。

もう一つが「村社会」で、農業を中心とした村では、お互いに助け合うための秩序が重視されてきた。

村の掟やしきたりは絶対で、従わない少数者には「村八分」と呼ばれる制裁が科された。

このようなことが、日本社会の強い同調圧力に繋がっているのかもしれない。

よく日本人は群れたがり気質を持ち、集団行動を好むなどと評される。

これに関しては、日本人特有として「場の空気を読む」という言葉の存在が指摘される。

集団の人間関係や利害関係、雰囲気などを暗黙のうちに理解する能力である。

この能力がないと「KY(空気が読めない)」などと、ネガティブな評価を受けてしまう。

また群れずに孤立してしまうと、「周囲になじめないかわいそうな人間」と思われてしまう可能性がある。

学校や職場などでそうした状況にならないために、空気を読んで集団に馴染もうとする心理が高まる。

同調圧力は否定的な意味で使われることが多いが、適度に働く分にはメリットもある。

お互いに周囲に合わせようとすることで、チームワークがよくなる。

また「周りに迷惑をかけたくない」という気持ちが、頑張るためのモチベーションになったりする。

しかし同調圧力が行き過ぎれば、新しいことに挑戦できなくなり、失敗を過度に恐れて萎縮してしまうなどマ

イナスに働くことになる。

社会の中で生きて行くことで、この同調圧力は、なかなか厄介な問題だと思っている。

最後に面白い話を紹介しよう。

「みんなが行列に並んでいるので自分も並ぼう」という心理、これも同調行動と言える。

これは「バンドワゴン効果」と言ってマーケティング手法にも応用されている。


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