現在の一番多く家庭で使われている包丁は、鉄鋼製より多分錆びにくいステンレス製でしょう。
手入れがいらない、安い、軽いといいとこどりしたようなステンレス製の包丁、でも切れないっていうのも特徴の一つで、基本的にステンレス性の刃物っていうのは切れ味が今一つ
包丁なのに切れが悪い
本来は致命的な欠陥なのに、それでも一般家庭でのシェアが広いのは、性能よりも手軽さを求める現代の日本の傾向の一つ。
日本の刀鍛冶に勝る切れ味の刃物はないと聞いたことがある。
でも昔ながらの鍛冶屋さんの作る刃物は一本一本の出来が違う。
それは欠点ではあるが、個性でもある。
でも今は、そういった個性より、安定した品質を求められる時代のようだ。
”誰がやっても同じものが出来る”
それが好まれる時代
それが少し残念だと思うなら、その人はきっと今の世に何か足りなさを感じている人だろう。
私もその一人なんだけどね。