二ュースでマンション建設のため桜の木が切り倒されてゆくのに反対運動している人たちの様子を見た。
「自然破壊」がいけないということや、日照権の問題などがあるようだが、理解に苦しむ点がいくつもあった。
もちろんマンション建設反対運動というのはこの国ではわりとしょっちゅうあるようなので、こうした反体住民の動きというのにどれだけのニュース・バリューがあるのかは分からない。
このマンション建設反対運動はようするに樹木が伐採されるというのがけしからぬということらしくて、子どもをつれた主婦などが映っていた。桜の木が咲くとすごく素晴らしいのに、といったことを言っていた人もいたが、住民の一人は法律に違反しているところはないとしても反対せざるをえないなどと言っていた。
もし法律に違反していないことをしている人たちのところへ行って大声を出して作業を邪魔しているとしたら、それは法律違反にならないのだろうかというのが率直に言って不思議である。
ちなみによく自分は「保存樹」だか、「保存樹林」だったかと書かれた銀色のアルミのようなものが大きな樹にくくりつけられているのを見たことがある。そのマンションが立てられる予定の場所はたしか目黒区だが、
こちらのページ
を見るとどうも保存樹というのはおもに「役所から助成金をもらえる」制度のようで、こうしたものに指定されていれば、伐採ができなくなるかどうかも分からないが、いずれにしてもそのような指定を受けているようなことは言われてはいなかった。
なお保存樹の指定状況に関してはこちらのページがある。
こちらです。
さて、私がこのニュースで特に気になったのは、いわゆる業者の人たちの顔には「モザイク」がかかっていて、反対運動をしている人たちは堂々と顔が映っていたことである。子どもはモザイクもかかっていた場合もあったが、いずれにせよこうした映像の加工というのは、まるで業者が「悪いことをしている」かのような印象を与えるのではないだろうか。
こうしたことはいろいろな場合に行われているようだが、はっきり言って「イメージ操作」とでも言うべきもののように思われてならない。
だいたいテレビやなどで顔が映る場合の明確な基準のようなものはあるのだろうか。
かなり以前に宇多田ヒカルが通っていたアメリカン・スクールでたしかチャーと言うミュージシャンの息子とハグ寸前か、ハグしている場面の写真を週刊誌が載せたことがあってそのときは、その男の子の写真には目のところに黒い線が入っていた。
別に悪いことをしているわけではないのにこんなことをされてかわいそうだなと思ったら、たしか修整が除去されて改めて総集編かななにかにその写真が載ったと思う。
今回の件でも業者の側は別に法律違反を犯しているわけではないのなら、こういうモザイク処理と言うのはかえって失礼ではないだろうか。
なお画像はこのエントリーの内容とは直接の関係はありません。
文中敬称略