『プリンセス・トヨトミ』(万城目学著)
ダミ子姉さんに借りた文庫本です
映画にもなりましたが、大阪を舞台にした奇想天外な物語。
徳川家康によりお家断絶となったはずの豊臣家の末裔が、大阪商人たちの手によって400年以上も守られ続けているというお話。
さらに、彼らは大阪城の下に国会議事堂を持つ大阪国を作り、その国民は200万人。ただし国民は成人の男性だけ。
そして、その財力を武器に明治新政府に特別認められて秘密裏に存在しているという。
読んでいると大阪城近辺の詳細な風景や実在するものがたくさん出てきます。
「大阪国」というもの自体にはあまり面白味は感じられませんでしたが、大阪という土地や人柄に対する著者の愛着がひしひしと伝わってくる作品でした
何となく伊坂幸太郎の『オーデュボンの祈り』を思い出してしまいました。
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